2012年7月号
表紙には『リコーダーとランドセル』、コミックス発売が間近の2作品、
そして『しばいぬ子さん』や、ゲスト作品が載っています。 アニメ化作品押しですね~。
なお、6月16日に4巻が発売の『ちぃちゃんのおしながき・繁盛記』と、
5月25日にコミックス発売となる『にゃがまさ通信』(出張版)の長文感想は遠慮しました。
今月号、ゲストや最終回多くて・・・ 今後は少ししぼっていこうかと・・・・・・
今月の「胸って脂肪だから浮くで賞」は、『路傍のミオ』より、今回のお客様!
胸が大きい事でお悩みのお客様。 ミオさんも共感できるのか、会話が盛り上がってます。
それにしても、胸って本当に脂肪のかたまりなんだな~、とわかるのが、風呂でのお話。
何と言うか、エロスが感じられない、実生活での大変さが伝わってくる描写でしたね(;´∀`)
しかし、これだけの巨乳談義を描けるのって、もしかして小池先生ご自身も・・・?
【今月のピックアップ! コミックス1巻、5月26日発売!!】
●いとをかし (楠見らんま 先生)
見た目は美少女、でも男! いわゆる「男の娘」あおいちゃんを描く4コマ作品です。
今回、あおいちゃんが梅雨の季節に濡れ濡れ(ォィ
もじもじしながら、「ぱんつまでビチョビチョですよ~」とか、狙いすぎダロ!
あざとい、あざといよ、あおいちゃん!!
男性客までもが虜になってしまう、その魔性の魅力。
でも本人は、自分はオトコなのだと言い張っているんですよねえ~。
そんな彼女・・・ じゃない彼は、駄菓子屋の売り子さん。
あおいちゃん目当てのお客様とのやりとりが、主な内容の作品になっています。
中でも、オトコ前な女性・みどりさんとは仲良しで、よくからかわれたり(^^;
今回も、うまい棒がしっけていると、くわえながら「食べてみ?」なんて誘ってます。
けど、あおいちゃんの【予想外】な天然の行動に、油断大敵なみどりさんがよかったですね。
その後も、雨の中でやさしさを忘れないあおいちゃんの対応と、
困っている彼を救うモエモエさんの行動など、ちょっとイイ話ムードな後半が面白かった!
純真な男の娘・あおいちゃんを中心にくりひろげられるコメディ作品。
なんだかんだで可愛いんですよね・・・ 男なのに! 男なのに!! (2度言った)
コミックス1巻が5月26日発売とのことで・・・ 今後も楽しみです!
【ゲスト作品】
●お騒がせなモンスター! (佐伯イチ 先生)
とつぜんやって来た謎の家政婦さんと、1人暮らしの少年のお話。
いきなり、高校2年生・黒塚サクラくんの家に、
住み込み家政婦として飛び込んできたセナさん。
しかし彼女は、何でも食べてしまうモンスターだった・・・!?
と始まった本作品。
あらゆる物を食べてしまうセナさんですが、とにかくドジッ娘。
家政婦として役に立つのだろうか? と疑問に思われても仕方ないレベルです(^^;
一応反省したり、凹んだりするので、感じは悪くないのだけど、サクラ君にはちと迷惑?
さらにセナさん、変身までしちゃう(けっこう愛らしい姿)のだから、本物のモンスター!
といった感じで、セナさんのふるまいに振り回されるサクラ君ですが、
彼は彼で冷めているというか、心が広いというか、セナさんを許容しちゃっているから凄い。
セナさんの騒がしさと、サクラ君のふところの広さが、よきバランス。
そんな2人がちょっと面白いコンビなので、つづきに期待です!
●いしゃぼん (按図よしひろ 先生)
医学部女子3人組の学生生活を描く4コマ作品。
中川りんさんは、あまり勉強がお得意ではない2年生。
前野よみすさんは、成績優秀・お色気アリの美人さん。
杉田たすくさんは、「ガリ勉のガリ」と呼ばれるメガネさん。
遊んでばかりのりんさんを中心に、この3人による医学部ライフがくりひろげられています。
医学部4コマといえば他誌でもありますが、あちらは「医学部」を意識したネタが多く、
こちらは女子たちの仲良しな日常が主っぽい作品となっていますね。
りんさんの自由さが軸となって、他の2人を巻き込んでいる感が楽しい。
よみすさんのお色気も悪くないのだけど、あの“使い方”はヤバいんじゃ(^◇^;)
たすくさんはクールっぽいけど、どこか抜けてるところがあって憎めない。
などなど、医学部という舞台の上で、
それぞれの個性を生かしたネタが楽しさを創り出している印象。
も少し彼女たちを観てみたいので・・・ つづきに期待です!
【最終回!!】
●アバタもミロクさん (志野ぱっぱか 先生)
弥勒菩薩のアバター・ミロクさん。 彼女の修行?の日々を描いた4コマ作品も、完結!
最後は唐突に、終わりを告げるメッセージがミロクさんのもとに・・・
あっさりと終了が決まってしまってポカーンでしたが、
ミロクさんは驚くでもなく惜しむでもなく、淡々と「帰還」することになりました。
「私は時代の隙間を通り過ぎるだけの存在」
その言葉にしんみりしたのも束の間、4コマ目のオチで笑ってしまったよ゜(*゜´∀`゜)゜
あったね~、そんな「時代の隙間を通り抜けた存在」。
でも、この終わり方は嫌いじゃなかったですね・・・ 何とも言えない余韻を残してくれました。
勝時橋くんや翔子さんとの「別れ」。
園内さん(ミロクさんの苗字でしたね)の登場と、繰り返される出会い。
ふたたび一緒になる“ヌーイー”。
輪廻を感じさせる、それらの事象があればこそ、
ミロクさんは振り返らずに去ることができたのでしょうね。
ラスト、少しさびしいのだけど、それでも「これから」を感じさせてくれる終わり方。
聖ちゃんやフーちゃん、地蔵さんなども登場してほしかったけど、
彼女たちもまた去って行ってしまったんでしょうかね・・・
などなど、私にとってこの最終回は、かなり良いものでした。
なもので、志野ぱっぱか先生の次回作にも大いに期待!
楽しませていただきましたー!!
●いけどん三世帯 (黒金魚 先生)
三世帯同居による極限ストレス生活を描いた4コマ作品も、終了!
最後まで気の抜けない・・・
いや、これからも緊張感いっぱいの生活が続くんでしょうけど、これにてシメの本作品。
もはや言葉はいらぬ。
ただただ、同居という現実の圧力に、押しつぶされそうになりながらの終わりでありました。
最後の2ネタは、世の同居生活を送る旦那さんへのメッセージ。
もちろん、旦那さんの方にも言いたいことはおありでしょうが、
ここは奥さんからのメッセージ(しかも慟哭まじりの叫び)を、
受け止めておくことも必要なのかな? と思わせるくらいの描かれ方でしたね。
私は同居家庭ではありませんので、一傍観者からの理想論にはなってしまいますが、
やはりお互いの不満をくみ、両者の話し合いで、少しでも状況を和らげることができれば、
少なくともそうした方向へ行ければ、良いのではないかな・・・ と。
現実には難しいのでしょうけどね。
などなど、ほのぼのとは程遠い、すさまじきセカイの内情が描かれてきた4コマ漫画。
「他人」という存在との同居の辛さが、ビシッと伝わってきてしまうラストが壮絶。
1つのメッセージとして、興味深く拝見させていただきました。
そして、ご産休が終わったら、再登場するのでしょうかね。
黒金魚先生の次回作(いったいどんな作品になるんだろう?)、楽しみです!