2012年6月号
表紙は『おうちがいちばん』の他、『リコーダーとランドセル』 『動物のおしゃべり』。
また、ゲスト作品以外にも、『晴れのちシンデレラ』 『ばつ×いち』などが載っています。
(『ばつ×いち』3巻の発売日が4月25日になっていますけど、5月26日・・・ですよね?)
今月号には、『しばいぬ子さん』がゲスト登場していますが、
以前、他誌でも感想書きましたので、今回は長文割愛ということで・・・・・・
今月の「付和雷同に見栄っ張りで賞」は、『けんもほろろ』より、谷川さん!
遠足とのことで私服をさらす女子校生たち。 場はさながらファッションの戦場と化してます。
そんな中、ファッションの「サイズ感」を褒める友人に、同調している谷川さん。
うんうん、わかるわ~。 私もファッションの話題が出た時は似たようなものでした。
「サイズ感」は単純に、自分の体型にあっている服といった感じですかね。 バランス感覚。
【今月のピックアップ!】
●リコーダーとランドセル (東屋めめ 先生)
雨降りで、雨宿りにあつみさん家に行く沙夜さん。
もちろん、あつし君もいるわけで・・・ と思ったら、ヒナちゃんまで!
これは恋のさや当て勃発か!?
あつし君に「いっしょにお風呂入ればいい」と言われて動揺する沙夜さん、おもろ(^◇^;)
マジメに検討しているところが乙女心ですねえ。
まあ、そんな感じでいつものように、あつし君への夢と現実に1人でまどう沙夜さんですが、
今回面白かったのは、彼女のヒナちゃんへの意識でした。
はじめは小学生の小さな女の子ということで、さして気に留めていなかったものの、
最後になってヒナちゃんをライバル視しているような描写があって、
小学生に本気になる女子高生の姿をみて、何とも言えない気分に(^^;
や、あつし君の本命はヒナちゃんなのだから、その危機感は間違っていないんですけどね。
それだけ、沙夜さんのあつし君への気持ちは、真剣になってしまっているんだな~・・・
なんて感じてしまいました。
また、今回は2本立て!
2本目はコインランドリーに行く姉弟ということでしたが、
タケ兄の家事手伝いが板につきすぎてて笑えない状態に(´▽`;)
まあ、専業主夫になるって手もありますかね・・・?
などなど、沙夜さんやタケ兄が面白かった2本立て。
アニメの方も絶好調のようですし、原作人気も高まっているようで、
今後もますます楽しみです!
【コミックス3巻、5月26日発売!】
●ばつ×いち (おーはしるい 先生)
今回、2本立てで浅井さん話!
トビラで“謎の女性”に挨拶される由依さん・・・ って、私も素で忘れてましたよ(;´∀`)
浅井さんの元奥さん・花梨さんですね~。
両想いなのに、なんで元のさやに納まらないのか?
という問いは、浅井さんのモテモテっぷりが原因、というのは何となくわかるんですけど、
花梨さん良い人なだけに、お気の毒な感じがつよくてキツイです。
浅井さんも良い人だし、良い人&良い人だと周囲のとの温度差がキビシイってことかな~。
由依さんが、周囲の人たちへ向けた怒りもわかります。
まあ、マスターはいつも通りに小っせえ男で、笑ってしまったラストでしたが、
2本目の浅井さん過去編は、花梨さんとのなれそめ(浅井さんの初恋)についての話で、
なんとも良い雰囲気の恋バナでありましたね。
本作品のタイトルが『ばつ×いち』だから、バツイチな人々が登場しますけど、
浅井さんカップルに関しては、いつか元のさやに納まる方向で動いてゆくんじゃないかな?
そんな風に感じさせてくれた甘酸っぱくて、少し切ない物語。
もちろん、由依さん&マスターの関係も気になりつつ・・・ 今後も楽しみです!
【新連載!!】
●星降り村事件ファイル (碓井尻尾 先生)
田んぼに立ってた謎の少女は何者か・・・!?
双子である黒鉄華子・太郎(14歳)が、ある日みつけた謎の少女。
田んぼに突っ立ている所を2人に見られた少女は動揺しまくり。
さらに2人を攻撃し始め・・・ と始まるお話。
いきなり「攻撃」にうつる少女ですが、なんというかオマヌケな感じが愛嬌で、
いちいちドジっ娘っぷりを発揮しては楽しませてくれます。
双子の方は運動神経があり、少女の攻撃をかわしたりいなしたりと大活躍。
その様子を見て感激、拍手する少女の姿も面白い(^∇^;
憎めないというか、可愛らしいですね。
そんな奇妙な少女のキャラクターを中心に楽しめた作品。
さらにラストでは、お約束の展開(不意打ちクロスチョップには笑った!)で、
今後がひじょーに気になる終わり方。 次回からが楽しみです!
【ゲスト作品】
●眠り姫 (仙石寛子 先生)
母と息子シリーズの4回目!
可愛い母様と、生意気ざかりな息子くん。
今回は、居眠りしている母を見つけて呆れ顔・・・ と思いきや、どうも風邪っぴきらしい?
ということで、やっちゃん君が母様のかわりに家事をこなしてすごすお話。
やっちゃん君はしっかり者なので、家事もすいすい。
父からの電話に、夕食も自分が作るとか言っているあたり、自信がおありのようで。
というか、外食して母さんを家で独りにはできない、と思っているらしいから母想い。
でも、その想いを表にはあらわさない息子心がニクイやね~。
また、父から聞く、母の息子の成長を「喜ばない」気持ち。
ここにも一筋縄ではいかない母心が感じられて、微笑ましい気分にさせられましたよ。
でも最後は、一連の出来事にちょっとオチがついちゃって、やっちゃん君がご立腹。
素直でない息子心がさく裂して、いつも通りの騒がしい母子のにぎやかさ。
いいですね~、この母子。
日常に見え隠れする微かな母子の想いが、じっくりと味わい深い物語。
5回目の登場にも期待です!