五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがくらぶオリジナル 感想①

2011年04月21日 | ◆4コマ誌⑥ まんがくらぶオリジナル

2011年6月号

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以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

●まちこう! (浦地コナツ 先生)

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 2ヶ月連続ゲストの2回目ー!

 「男の職場」鉄工所に勤めることになった金森草太くん。

 はじめ乗り気でなかった彼がやる気出せたのは、

 小っこくて可愛らしいひな子さんの存在があったため!

 

 そんなところから始まった本作品。

 草太くんにとってひな子さんは、班長を務める大先輩にあたるけど、

 彼は彼女の可愛らしさに、萌えたり和んだりしています・・・うん、読者もね!

 でも、ひな子さんの「ステンレス」を語る姿は、まさに熟練工そのもの。

 10年勤務でしたっけ? 何歳くらいなんでしょうね(^^;

 

 そしてもう1人、銅本先輩。

 チョイ悪な風貌だけど、実はけっこうイイ人な彼の存在は、

 「鉄工所で働く人間を描く」という点では、かなり重要なんじゃないかと思われます。

 仕事っぷりはマジメでしっかりしているため、後輩・草太くんを指導する立場として適格だし、

 ちゃんと後輩のことを見てるし、単に面白おかしいだけではない空気を作りだしています。

 ちょっと面白いとこもあるキャラクターですけど(^∇^;

 

 草太くんは草太くんで、がんばっているのかどうなのか、

 まだまだ「仕事に本気」という感じではないんですけども、

 そのあたりは“新人っぽさ”をウマく表現できている気がしますね。

 彼のそうしたところが、この作品の面白味につながっていますし。

 

 そんな人たちの個性がそれぞれに機能し絡み合いながら、

 鉄工所での風景が描かれる作品になっていて、もっと読んでみたい作品であります!

 一部情報では、連載になるとかならないとか、ささやかれていますけど・・・

 『ももこんティーチャー』以来、浦地先生作品には注目しておりますもので、

 本作品の連載化、めいっぱい期待しております!

 

 

 

●のぶながちゃん公記 (くりきまる 先生)

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 信長の正体は、女の子ォー!?

 まあ替え玉なんですけど・・・な本作品。

 

 今まで信長ちゃんが替え玉であることを知っているのは、

 大殿様(織田信秀)と、教育係のじい(平手政秀)くらいのもので、

 正室にあたる帰蝶さまですら、信長ちゃんを男だと信じていたのですが・・・

 ついにもう1人、その秘密を知ってしまった者が今回登場ー!!

 

 気に入られたくて、お背中流そうと入ったお風呂場で、信長の正体見たり竹千代くん。

 ・・・お胸を隠す信長ちゃんが可愛いね!(ォィ

 竹千代くんを切腹させようとする信長ちゃんに、乙女心の純心をかいま見る・・・うむ。

 

 

 戦国時代を知っていれば、竹千代=後の徳川家康であることは自明。

 さっそく竹千代くん、秘密を知ったことで織田家の弱みを握ったと、

 喜んでいる姿の面白さも倍増するというもの(^◇^;)

 

 でも、そんな力関係を覆したのが、帰蝶さまというのは、これまた面白い!

 信長にはツンデレなのに、竹千代相手だと「マムシの娘モード」全開とか・・・

 いや、いいですね~( ´∀`) 帰蝶さま、いいよ~。

 菓子を信長ちゃんと分け合う姿も、絶品に可愛いし!

 

 竹千代くんの登場も楽しかったけど、彼の存在によって

 帰蝶さまのキャラクターにも深みが増したような、そんなお話でありました。

 最後は、信長ちゃんの恐ろしさも見れたし(((( ;゜Д゜)))

 今後も楽しみです!

 

 

 

●ハルカな深宇宙 (たなべひろき 先生)

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 フレッシュゲストー!!

 宇宙工学に夢見すぎな石川隼くんが、教授に叱られています。

 そして特別追試ということで、教授の娘ハルカさん(こちらも教授!)の助手をすることに。

 

 宇宙工学の権威と紹介されているハルカ教授。

 ビーカーやシリンダー使ってお茶飲むのは、やってる人多いからいいけれど(ぇ、

 部屋がちらかっているのを「エントロピー増大の法則」に例える人も、けっこういるけど(ぇ、

 パンツ姿見せて平然としているのは、ちょっとどーゆーことなのと、きっちり問い詰めたい!

 そんなヒロイン、そんなヒロイン・・・・・・・・・悪くないですね(ォィ

 あ、本誌の「姉様」がそんなタイプでしたか。

 

 コホン・・・それはともかく、さぞや優秀でしっかりした方なのだろうと思っていたら、

 そうした抜けた感じの楽しい人でもあって、そのあたりの「ボケ」に面白味があります。

 

 

 でも、隼くんが宇宙工学を専攻した理由を、笑わずに受けとめる度量はさすがです。

 そう「きっかけなんてそんなもの・・・」でよいのですよね。

 

 有名サッカー選手が、サッカー・マンガを読んでその道を目指して大成したように、

 きっかけがどうあろうとも、その後の道は自分の歩みしだいなのですから・・・・・・

 その「きっかけ」が、どれだけ自分にとって大切なものであるかを

 自分が覚えていればよいだと、そんな風に感じます。

 

 ハルカ教授自身の「きっかけ」も、なかなかステキでよろしいですし、

 そのことを恥ずかしがる姿も可愛らしい(o^∇^o)

 

 ちょっと変人ぽいけど、笑顔や人となりは可愛らしいハルカ教授。

 その助手となった隼くん。

 2人が「宇宙」という題材を、どのようにこねくり回して

 面白おかしい話に仕上げてくれるのか見てみたいもので、つづき期待しております!

 

 

②へつづきます。