小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

「日米フックド・ラグ展・日本参加者コメント」 3-3

2009-07-04 06:14:07 | フックド・ラグ

3-3続く


中山恵子 「海」
20代の時から線を描き続けています。線を描き続けることとラグ
を作ることと共通点を発見しています。海の波を変えることは出
来ない、両方とも終わりのないような仕事です。”海”のタイトルは
果てしないこの感じからつけました。
(消えては寄せてくる海辺を彷彿とさせますね。普通は5ミリ幅くらいの
ウールストライプでフックしますが中山恵子さんは3ミリぐらいの細いウ
ールでびっちりと埋めています。フリーハンドで描いた波の線がとても
生きていますね。)
注)私の不手際というよりピクセルをどうして訂正するのかがわかリませ
ん。わかり次第訂正します。


小沢真弓 「海底」
海に囲まれて暮らしています。魚釣りの時、海底をみると海底の
色もさまざまです。藻や魚をストライプで抽象的デザインにまとめ
たものです。
(ほとんどが柄物のリサイクルウールで作ってあります。柄物ウールは
フックしてみないとどうのように現れるかわかりません。複雑な海底の
変化が表現されましたね。思わぬ効果もラグ作りの面白さですね。)


渋谷直子 「愛を世界に」
困難な時代でも人々に愛があれば、乗り越えることが出来るで
しょう。地球を明るくする愛をストライプで表現しました。
(お互いを愛すること・・・私たちは最も大切なことを忘れ、世界中で戦
いがおきています。世界中にPRしてもよいラグですね。メッセージを
贈ることが出来るラグ作りのパワーです。)


染川洋美 「もこ」(ラグ制作中生まれた最初の娘の誕生)ラグ
つくりの途中で私の最初の赤ちゃんが生まれました。彼女に捧
げるママからの最初のプレゼントです。

(なんてスイートなのでしょう。この足跡の記録はもう2度ととることが
出来ない貴重な記録です。”記録をフックする”これもフックド・ラグの
特徴の一つです。数年ごとに、もこちゃんの足跡記録ラグを作って行
くのも母娘の記録になり面白いですね。)


山本曜子 「3」
一見3本の棒ですが、数百本の棒から作られています。タイトル
3は3ですが3だけではない。番号の絶対、リアリティなどを考え
ながら名前を付けることで曖昧さ、矛盾が明確になっていくことを
面白いと思いました。

(哲学的思考さえもフックド・ラグで表現できる!また学ばせていただ
きました。限りない可能性がありますね。))


横山弘子 「色彩」
扇を広げたような形を色彩で変化するストライプの変化を楽しみ
ました。
(ストライプで表現したそれぞれの創作はすばらしく、デザインの多様
性と限りない可能性を発見できたことは幸福なことでした。)

以上26点が凸版のご厚意で出来ました日本語と英語で描かれたブロ
ッシュアに掲載されました。
Linda Rae Coughlinと私で日米26点っせんたくしましたが、選外になりま
島屋のご厚意により、展示させていただきました。


橋本裕子 「バラの庭園」
(橋本裕子さんはご主人の看病を続気ながら処女作のラグを仕上げ
ました。)


真弓淳 「ウエルカム ラグ」
(処女作です。きれいにフックされていますがLinda はアメリカで最初
に作るのはたいていウエルカム ラグなので、展示には無理があると
選外になりました。個人的にはこの理由はどうか?ですが、
基本さえマスターすれば作品の良さは年数ではないと信じています。)


山根基世 「私の猫ちゃん」
(山根基世さんはご自分の古着のリサイクルで、ストライプも手で切
ってフックしました。切り方が悪いとがたがた線になりますが、それ
が面白いということもありますね。基本的な原則はありますが、それ
がどうしたということでしょう。やり出すことが大切。必ず2度目はもっ
とよくなり、自分で発見していきます。誰でも作れる。そこがラグ作り
の面白いところでないでしょうか。)

ラグ写真撮影:高橋仁巳
(ボケは小林恵のブログアップの不手際・陳謝します)

ラグ インフォメーション:
お問い合わせ:ホームスパン ショップ
住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-19-7 コーポ ラフォレ
電話:03-5738-3313
(土、日、祝日休み) 第4土曜日はオープン


 

 

 



 


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私事なのですが・・・ (山田陽子)
2009-07-06 14:52:33
小林恵様
 いつも楽しく有意義なブログをありがとうございます。ラグへの1人1人1つ1つの想いが伝わって来て感動しています。

メールフォームの方からメールをしたのですが、戻って来てしまたので、こちらから失礼ながらお便りします。
以前、ラグの事でコメントさせていただいた者です。
私事なのですが、9月にソーホーでキルトのショーをします、グループ展でキルトは私だけで、油・写真・アクリル画などが出展されます、タイミングが合えば観に来ていただければ幸いです。

Broome Street Gallery
498 Broome Street
New York, NY 10013
212-226-6085

"Hanging In There"
International Art Exhibit
At The Broome Street Gallery
September 15 - 20, 2009
11AM to 6OM Tue - Sun

Opening Reception
Thursday, September 17, 5PM - 8PM
です。
よろしくお願いいたします。

YOKO GATO(山田陽子)
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