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岐阜県総務部長の自殺

2006年11月13日 | 日記
ここに平成15年の年齢別死因が載っている。
これによると、55才から59才の男性の死因順位は、悪性新生物40.7%、心疾患13.6%、自殺10.1%、不慮の事故4.4% とある。
私と同年齢の人たちの10人に1人は、自殺で亡くなっているのだ。
ところで、昨日、裏金づくりで話題となった岐阜県の県庁内部の調査チームの副リーダーとして裏金づくりの経緯を調べていた総務部長が自殺したらしい。
中日新聞の記事によると11月15日付けで人事異動があり、10日に内示をうけ、部長は外郭団体への異動が決まっていたらしい。
これまでに裏金問題で処分を受けた県職員は延べ4374人で、うち個人責任を問われたのは46人だが、河野部長はその中には入っていなかった。また、元県職員組合役員が業務上横領容疑で県警に逮捕されたが、県警によると、部長は裏金問題の捜査対象ではなく、参考人として事情聴取したこともないという。
それなのに、なぜ、自殺をしなければならなかったのだろうか。
ネットで検索をすると岐阜県の共産党の県議会議委員のホームページに2006年10月5日の議会質問に裏金問題に対する興味深い記事を見つけた。
”岐阜県の裏金問題で一番大きな特徴は職員組合と県中枢部との癒着の問題です。そして職員組合や岐阜県退職者協議会まで巻き込んだ大掛りな人事が県中枢部の意図で展開されてきたと私は考えています。
一九九五(平成七)年以後の人事配置を見ますと、かつて職員組合の三役を六年間務めた○○○○氏は六年間出納長でした。同じく組合三役を八年間務めた△△△△氏は、商工農林部長を経て代表監査委員を四年間務めました。そして二人とも退職者協議会の会長もやっていました。そのほかの組合委員長を務めた人をとっても部長級になっています。
それから一九九八(平成一〇)年の財政課の人事を見ますと、総括課長補佐はいまの総務部長(自殺した人)、その部下の庶務係長は現在の職員組合委員長、庶務主任が現在の書記長です。委員長は二〇〇四年から組合書記長になり、書記長が書記次長になっています。
ともに元組合委員長だった三役の一人と代表監査委員の相談の中で、裏金の組合事務所への移しかえが決められました。癒着は明らかです。癒着を排する手だてを行政側からのべてもらいたい。”(関係者氏名削除)
さらにこんな記事もあります。
”続いて知事と職員組合、そして退職者協議会とのかかわりについて質問します。
知事の選挙は二〇〇五年一月に行われました。選挙の直前から県庁近くの水産会館が事務所になり、岐阜県退職者協議会会長で元岐阜県出納長の○○○○氏が事務長格で座り、また、当時の職員組合委員長や書記が連日事務所につめたと言われます。
私は当時、職員組合の委員長でも地方公務員なので公職選挙法に違反していないかと、間接的に選挙管理委員会に見解をたずねた覚えがあります。
昨年一月十一日付け岐阜新聞は「(自民・民主・公明)のこうした選挙態勢は、これまでの梶原拓知事の選挙と同様ではあるが、古田候補の選対本部には、梶原知事の選挙では見られなかった県職員組合や県退職者協議会、同候補の出身校岐阜高の同窓会の後援組織が加わっている。」とこれを裏付ける報道をしています
今回の裏金事件の最大の特徴は、組合に裏金を隠したということです。これを実行する上で元組合委員長であり元県出納長だった○○○○氏は大きな役割を果たしています。
裏金隠しを行っていたこの○○○○氏と職員組合幹部の大きな支持を受けて知事になられたことに対し、県民は割り切れない気持ちを持っていると思います。”
地方自治体の労働組合が保守系の首長の選挙に協力したり、出世の手段の一つであるとは知らなかった。
総務部長の死で幕引きにするのでなく、裏金問題を徹底的に調べて、岐阜県庁の膿を出し切らないと総務部長も浮かばれないと思う。
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