観・環・感

野鳥観察や旅行、映画などの趣味と日常生活や世の中の状況について、
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回らない風車

2006年11月26日 | 日記
茨城県の19の小中学校にあわせて23基の風力発電用の風車が建設されている。しかし、これらの風車が回らず、つくば市は、この風車を開発した早稲田大学と風車メーカーに損害賠償の請求をしている。これに対し、早稲田大学は、市の要請どおり設置しただけで、風の状況がよくない場所で大きな発電量を得ようとすること自体、市の計画がずさんだった反論しているらしい。
さらに、市民グループは、つくば市長に対し、発電出来ない風力発電施設を設置したことは公費の無駄づかいだと損害賠償訴訟を起こしている。
徳島県においても企業局が約1億4500万円かけて佐那河内村に1基建設しているが、今年の4月にわずか5年で金属疲労のため羽根を降ろしている。(20年間は故障なく運転できる設計だったらしい。)
この施設の2005年度の買電収入は、約608万円、今年度は53万円、今年度は、年間150万円のメインテナンスも捻出できない状況である。
メーカーは、「乱流」が原因だといっているが、県が1998年度に調べたときは、NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術開発機構)が設けた目安の数値以下だった。
企業局のこの施設のある大河原高原には四国電力グループなどが出資した会社が同じく15基建設する計画を進めている。
しかし、タワーの高さが企業局の36m対し60mあり、乱流の影響は企業局より小さいので、建設計画に変更はないとしているらしい。
いずれにしても、この場所は小鳥類の渡りのコースであるので、設置したものの景観と生態系に悪影響を与えただけに終わるような事のないよう願いたい。