散歩から探検へ~個人・住民・市民

副題を「政治を動かすもの」から「個人・住民・市民」へと変更、地域住民/世界市民として複眼的思考で政治的事象を捉える。

アベノミクスに対する様子見~参院選挙の総括

2013年07月31日 | 国内政治
参院選挙での比例代表の得票をまとめ、過去の衆院選の全国比例代表の得票一覧に追加した。2003/12選挙は、自民、民主を中心にし、「小選挙区+比例代表」制度における二大政党制の幕開けであり、始点で会った。

   『衆議院選挙 比例代表区 投票/得票(万票・パーセント)』
   「マニフェスト」 「小泉改革」 「民主政権」 「自民再政権」 参院「安倍信任」
   2003/12  2005/09   2009/08   2012/12  2013/07
    票  率  票  率  票  率  票  率  票  率
投票 5950 59.8 6781 67.5 7037 69.3 6017 59.3 5322 52.6
自民 2066 35.0 2588 38.2 1881 26.7 1662 27.6 1846 34.7
公明  873 14.7  898 13.2  805 11.4  711 11.8  756 14.2
小計 2939 49.7 3476 51.4 2686 38.1 2373 39.4 2602 46.5
民主 2210 37.3 2103 31.0 2984 42.4  962 16.0  713 13.4
維新                   1226 20.3  636 11.9
みな              300  4.2  524  8.7  476  8.9
小計              300  4.2 1750 29.0 1112 20.8

今回の特徴を前回との比較で言えば、投票総数7百万票減、維新6百万票減少、自公3百万票増、民主2.5百万票減であり、
1)前回の維新への投票者が半数、棄権に回り、
2)前回の民主固定票と考えた960万票から更に250万票が自公支持へ移る、
   と単純化も可能だ。

これは先の衆院選挙の延長線上にあるものだ。前回の民意は民主党政権を交替させることであった。今回は自民党政権の政策を信任しつつも様子も見るものだ。昨日の記事で述べたように、公明、共産の得票数が顕著に伸びているのは、二大政党の自民、民主をそれぞれ支持する既得権益層に対する警戒とも見えるからだ。
 「与党及び野党の中の「野党」~参院選での公明、共産両党の位置20130730」

維新が大幅に減り、みんなも10%程度減ったことは、第三極が自民との対立軸を明確に打ち出せなかったことに主因がある。自民の補完勢力として公明が存在する以上、第三極がそれに加わっても屋上屋を重ねるだけだ。

現在の基本的争点はアベノミクスの行方とその恩恵から弾かれる層がどこか、ということだ。特に負担増の部分に関してだ。これが必ずしも見えてこない状況のなかで、民意としては様子見との結論にならざるを得ない。

      

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