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in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

Day15 被災地ツアー

2010年03月07日 | Haiti
日曜日なのでゆっくりしようと思ったが、赴任したばかりのフランス人同僚A君が被災地を見に行こうというのでついて行った。日本でも報道されていたと思うが、どこか一箇所だけが特に被害を受けているというのではなく、どこもかしこも壊れている。そんな中を歩いていると、戦争直後やゴジラ襲撃後の町を再現した映画のセットの中にいる感覚になる。

鉄筋コンクリート造らしき建物の多くに異形鉄筋(deformed bar)が使われておらず、見事にコンクリートが鉄筋の合間から抜け落ちて、丸鋼がぐんにゃり曲がっている。コンクリート自身もモロモロ砂のように崩れていたので、骨材の選定か配合もまずかったのかなと勝手に想像する。

まだ訪れていなかった避難所も訪ねて、その被害の大きさと今後の課題について大きく考えさせられた。被災者の置かれた様子を目にして、気が滅入ってしまう新入り職員がたくさんいる。今ではそんなことも気にならないくらい、自分は悲惨な状況に慣れてきた。去年のVavuniyaの惨事のときは、とても精神的にきつかった。

午後からは引き続き、現地スタッフ志願者の面接を7名行う。同僚の通訳を使ってでしか意思疎通ができずに苦労する。