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in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

大脱走

2007年04月27日 | Australia
弟が仕事の関係でオーストラリアに数ヶ月間滞在しているので、気分転換も兼ねて会いに行くことにした。

ところがところが、出国時の離陸間近に空港で何かがあったらしく、搭乗口のある建物から乗客や空港職員がどどーっと形相を変えて走ってくる。現地語で皆が騒いでいるので、何を言っているかさっぱりわからず、それでも彼らが逃げ惑う姿を見るとただ事ではないことだけは把握できた。そうしていると、ドーンという砲撃の音が聞こえてきた。

警備員の指示に従い、自分は出国手続きまで済ましていたが、来た道を逆戻りしてチェックインカウンターのある空港ロビーまで避難する。激怒している人や泣き出す人がたくさん居てパニック状態。なんだか悪い夢を見ているようだった。

この旅行もキャンセルやろうなと諦めかけていたところ、何の説明もないまま約2時間半遅れで運行再開された。乗り継ぎ便もシンガポールで待機していて、なんとかパースに到着。仕事帰りの弟と合流して、心の底からほっとした。勤務時間外の心積もりがないときにこうした出来事が起こると本当に参った。スリランカでの勤務もそろそろ潮時かなと初めて感じた。

<後日談>
何が原因だったのか確かめようとスリランカ人の同僚に聞いたら、「避難訓練だったらしい」との情報を得た。そんなはずはないとニュースなどをチェックするがわからないまま。帰国後に大使館からの情報で「未確認の飛行機がカトゥナヤカ空軍基地(国際空港に隣接)に近づいたことから、軍は威嚇のため、上空に向けた射撃を行い同飛行機を追い返した」と知る。