in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

戦争遺族

2009年01月30日 | Weblog
戦争が佳境に入ってくると、

戦死者が増える → 遺された家族が悲しむ → 厭戦気分が高まる → 志願兵が減る → 戦争が続けられない

という構造がおきる。と、著者が勝手に理解しているが、間違いではないと思う。

そこで、政府が打ち出した手の数々は、
1)兵士募集!といった内容のSMS(携帯メールのようなもの)を携帯電話加入者全員に送信する
2)戦争遺族をテレビスタジオに招き、如何に戦死したご主人(もしくは息子)がいかに立派であったかを放映する
3)なんとかフェステバルと設けて、車や地方の物産品とともに戦車や戦艦を展示し、会場に訪れた暇な若者を勧誘する

今朝も出勤前のテレビで戦争遺族が映されていた。戦死した息子を「国のためによくやってくれました」と表現する母親の胸のうちは計り知れない。むごい。

PRESS RELEASE

2009年01月29日 | Weblog
UN Says Convoy Will Evacuate Critically Injured From Sri Lanka's North

Colombo, 28 January 2009:
The United Nations in Sri Lanka says that it will attempt for the second time in three days to help evacuate by convoy hundreds of critically wounded civilians from the war torn north of the country, including at least 50 seriously injured children. The convoy has been trapped for days in the town of Puthukkudiyiruppu, which lies just across the lines of confrontation in Tamil Tiger-controlled territory. The UN says that if permission is granted by the LTTE, and if a lull in fighting permits, the convoy will cross the frontline at midday Thursday. The injured will then be transported to Ministry of Health hospitals in Vavuniya that can cope with their wounds.
Ends/.

付記;スリランカ北部の戦場から、国連チームが、少なくとも大怪我をした市民や子供を病院へ連れ出そうとするのだけれど、そこに行くまでと連れ出す最中の安全が保障されていない。
クリスマス前後に起こったガザ地区空爆のように大国同士の思惑が絡んでいない(つまり、あまり興味がない)ので、世界的には注目されてなかったが、今週になって国連事務総長の潘氏が声明を出すなど、事態はいい方向には向かっていない。

Cricket万歳

2009年01月28日 | Weblog
このところ、宿敵インド・チームとのクリケット国際試合が開催されている。1試合に6時間、7時間とかかるので、デイ・ゲームがほとんどで、街頭にあるテレビにはいつも人だかりができている。

写真は、いつもの昼食屋で。客も店員もテレビ画面に映る試合を凝視している。すぐに声をかけるのもの気が引けたので、数分待ってから、

私 「あのー、チキンカレーをひとつ下さい」

店員「今いいところだから、ちょっと待って」

私 「・・・。」

こんなやりとりには慣れっこになったが、クリケットにかける情熱のかけらでも、仕事に費やしてもらえたらなと毎度のことながら思う。

スイカ/Watermelon

2009年01月25日 | Weblog
市場で見慣れたスイカを発見。これは中国産らしい。ちなみにスリランカでとれるスイカには縞がない。

期待して買って帰ってきたけれど、味はまあまあ。ちょっと水っぽい感じ。スリランカでは、そのまま食べるよりもスイカジュースにしたほうが美味い。

Shelter Project in Kenya

2009年01月23日 | Weblog
懐かしのR姉御(コロンボ事務所赴任直後からの一年間大変お世話になった先輩、というか上司。*)から久しぶりの連絡。今はナイロビ事務所に居るらしい。「日本政府から仮設住宅事業(**)に700万米ドルの支援がついたから、ナイロビに来ない?」とのお誘い。旅行のお誘いではあるまいし、そんな簡単に返事できません。

それにしても、いろんな国々で、自然災害以外の理由で家を追われた人々はたくさん居るのだなと。

*1)レバノン紛争、そして、2)しばし感動
**ケニア共和国に対する無償資金協力に関する交換公文署名式について(外務省)

就任式/Inaguration

2009年01月20日 | Weblog
アメリカ・オバマ氏の大統領就任式はコロンボでも地上波TVの生放送で見られた。CNNがそのまま放送されて、スリランカ時間の午後9時ごろから12時過ぎまで、コマーシャルなしでやっていた。

テレビを見ていると、アメリカ人の友達らは、西海岸からワシントン入りしたとか、早朝から市民広場のパブリック・モニターで見ているとか連絡が来て、期待するところが大きいのだなあと感じた。

今回の演説というか所信表明は、これまでの選挙活動や勝利宣言での内容と随分かわったように言われるが、前大統領から受け継いだ負の遺産を前に、オバマ氏は相当厳しい状況であることを再確認したのだろうか。

来賓を紹介する横で、行進曲が延々と聞こえてくる。聞き覚えのある中学のときに練習した曲々が流れてきて、当時の運動会の練習で1時間ぶっ通し楽器を吹かされて、腕と口が辛かったことを思い出す。ヨーヨーマのチェロに、パールマンのバイオリン、ジョン・ウィリアムの編曲、他にクラリネットとピアノ奏者と一流をそろえてのアンサンブルは、さすがアメリカという演出。

(余談)
写真は、アメリカ在住の友人からもらった選挙キャンペーン用のシールを、普段使っているTukTukにはってもらったところ(2008年8月)。最初意味がわからなかった運転手もマスコミの盛り上がりと、気をよくしたアメリカ人客から支払われる多めの駄賃に大満足。

職場の代表大ボスMはケニヤ人で、昨年から何かにつけて、彼が目標としているオバマ氏の話をする。彼の理想とする政治家で、オバマ氏が大統領選に勝利したときには、Obama Partyなるものが職場で開催された。

震災から14年

2009年01月17日 | Japan
執筆にたずわった本が出版されました!
『世界と日本の災害復興ガイド』
著者 :塩崎賢明・西川榮一・出口俊一
   ©兵庫県震災復興研究センター/『災害復興ガイド』編集委員会
定価 :2100円
出版社:かもがわ出版
ISBN978-4-86342-015-1

私は、スリランカでの災害復興について書いた。こうしてみると、毎年毎年いろんなところで災害が起きているのだなと改めて強く感じた。

そういえば、神戸の震災から14年たった。遠い日のことでもあるし、こないだだったような気もする。当時の自分は、ちょうど足の病気と手術で寝たきりになっていたから、地震で上下左右に揺られながら、あー自分はこのまま死ぬんかなとかなり弱気になっていた。

そんなことを思い出したのは、年末に知人から借りた『森のなかの海』(宮本輝著、光文社、2001年)を読んだから。今では、すっかり健康に。海に行って砂浜を少々歩いても足が痛くならなくなった。この調子なら、雪山行きもそのうち可能か?!

試し塗り

2009年01月08日 | 学校建設
小学校校舎部分は先行して8割近く完成しているので、壁や柱の色を検討する(写真)。日本語でいうところのやわらかめの色に落ち着いた(外壁はCounty Cream、柱は Flint Grey等々)。

学生の頃は、模型にしてもあんなに色にこだわっていた(ような気がする)のに、今となっては何でもいいから早く決めようとしている自分がいた。要は、現場で決めなきゃいけないことが、山のようにあるのだ。自分はほとんど何も知らなかったのだと気づかされ、この事業の機会を与えられたことに感謝。

6割完成

2009年01月08日 | 学校建設
BatticaloaのVakaraiで工事中の小中学校校舎建設が6割ちょっとまで完了した。これまでで1.5億円ほどの工事費を支払った。工期には1ヵ月半の遅れが出ており、業者は半分開き直った態度をとっているが、最終的に遅れた分の違約金を払う話になると、あれこれ理由を出してくるので、今のうちから、先方の云々の理由で遅れていることを文書に記載しておく。

建物は。屋根があがると見栄えが大きくかわると実感。生徒を600人ほど入れる講堂(写真)もまあまあの進捗状況。作業員に、ヘルメットと靴は着用するようにと業者に指示をしているが、なかなか行き届かない。現場のゴミは、前回怒鳴っただけに、散らかり具合が大分ましになった。