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in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

のど自慢♪(2)

2012年11月03日 | Peru
入院していた友人Lの育ての母親Iさんが退院したので、少しだけお見舞いに訪れる。麻痺が残っているかと予想したが、思った以上に元気そう(と気丈に振舞ってもらっただけかもしれないが)で、日本語の会話を楽しむ。

戦前(第二次世界大戦の前)にペルーのリマで生まれ育ったIさん(日系2世)だが、当時の日本語学校で日本から赴任された先生に厳しく教育を受けたとのことで、自分がこれまで日本で接してきた何十名という80歳代の中でもダントツに美しい日本語を話される。海外在住だからと日本語表現がおろそかになりつつあっても努力しない自分は見習わねば。

夜10時15分になると、「そうそう、のど自慢が始まるのよ」とせかされて、NHK(ケーブル放送だと思う)の日本からの生放送を並んで見る。日本との時差は14時間。今週の放送は、祖母の故郷の愛媛県。西予市とは聞きなれない名前だなと思ったが、雑巾がけで有名な校舎のある宇和町とかが合併した市だそうで、最初の地元紹介をなるほどと見ながら、一緒に遠い日本に思いをはせた。

Casa de Aliaga

2012年11月03日 | Peru
せっかくだから観光でもしたらと、Casa de Aliaga(アリアガ邸)の見学を予約してもらったので見に行く。初めての路線バスで何とか大統領府までたどりつくも、アリアガ邸が見つからない。かなり近くまで来ているのだけれど、通りかかる人らとスペイン語の会話が今ひとつ成り立たず。どうしたもんかと思っていると、英語を話す旅行ガイドさんが観光中のご夫婦と偶然通りかかり、道を尋ねると彼らも今からそこに向かうところだった。

着いた先には、普通の木製の両扉があるだけの入り口で表示なし。両隣は普通のお店と、こんなところに知る人ぞ知る豪華な家があるのかと疑い始めながら、内階段を上っていくと、宮殿かと見まがうばかりの室内装飾と家具(写真)。アリアガ氏一族が今もこの場所に住んでおられて、住居内の一部(表玄関、居間、待合場所、1寝室、食堂、使用人用の教会など)だけが一般に公開されている。料金は30ソレ/人(約1,200円)なので(物価からするとかなり高い)、入場料で維持管理費を捻出しているのか、それとも、はした金は要らないけれどある程度の額にしないと入場者が多くなりすぎて困るかのどちらかと想像する。

案内はスペイン語だったのだけれど、一緒に入った英語を話す現地ガイドさんとそのご夫婦(オーストラリアから)が「一緒にどうぞ」と仰ってくれたので、合流して説明を堪能することが出来た。こうした家々は、ペルーが1821年にスペインから独立する際に、ペルーを支持した在住スペイン人がその恩恵として、資産を没収されなかったから現存するという。一般公開(要事前予約)されているのは、このアリアガ邸だけだが、リマ市内には同じような豪華絢爛な家が結構あるのだという。旧植民地国によくある話だ。

Casa de Aliaga

留守番

2012年11月02日 | Peru
帰路は空路のパナマ経由で帰国する(ハイチに)ので、連休を利用して、リマの友人Lを訪ねた。しかし、育ての母親が数日前に脳溢血で倒れたということで、友人は夜は病室で寝泊り中(事前に連絡してくれたら訪問を延期したのに、そこまで気が回らなかったらしい)。
その間、自宅を好きに使ってくれていいというので、本棚の書物を読んだり、CDを聞き漁ったり、台所で食べたいツマミを作ったりと言葉に甘える。それに飽きると、近所や海沿いを散歩して、御母堂の回復を願いながら、緩やかな時間を過ごす。