goo blog サービス終了のお知らせ 

in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

コンクリート養生中

2010年04月27日 | 学校建設
コンクリートに派手にひびが入ったゴールポストを、運転手が派遣されたトラック会社(の入っていた保険会社)に弁償させる。

学校の先生も巻き込んで、運転手の属する会社が逃げ場のないように、がっちり段取りすると、結構早く修繕にとりかかれた(写真)。

何ということでしょう。

2010年04月19日 | 学校建設
Batticaloa事務所の倉庫に眠っていた備品を寄贈すべく、トラックでVakaraiの学校に届ける。が、運転手が車両をバスケットボールのゴール板にぶつけ、ゴールポストがダメージ(写真)。

送られてきた現状写真を見て、呆れて怒りよりも笑いがこみ上げてきた。とりあえず子供らがゴールポストに近寄らぬよう手配する。全く要らぬ仕事が増えた。

そうは問屋が卸さない

2010年02月12日 | 学校建設
昨夏解決したはずの学校建築をめぐる違約金の話は、開校式を昨年9月に華々しく迎えたものの、最終清算を迎えた同年10月頃から泥沼化してきた。こちらの対応は法律的に正しいとしばらく様子を見ていたものの、一向に業者が条件を受け入れる様子もない。多くの援助機関が数年で現地を去ることを彼ら業者は経験済みでその時期までゴネ続けるつもりか、訴訟(lawsuit)に向けてしたたかに準備をしているのか、その動向が読めない。

うちの事務方の責任者と相談し、このまま長引いて訴えられると、その対応がかなり大変になるので、他の有識者(建築技術者と弁護士の両資格を持つ)の方々にご助言を請う。日本だと建築紛争支援センターなるものが各自治体にあることが多いが、スリランカではそんな機関はない。例えあっても誰と誰がつながっていて、こちらの手のうちを知られては、さらに状況が悪化する。慎重に伝を頼って、相談者を選ぶ。

弁護士2人目>
 その業者とうちの機関の不手際を両方並べ、これ以上長引く場合は早めに調停(Arbitration)に持っていき丸く治めたほうがよい。

弁護士3人目>
 うちの機関の選択は工事契約書に適っており、これ以上業者がごねてもほおっておけばよい。

と、昨年の1人目の弁護士の意見をあわせると、まあこちらに分がある。これからGeneva本部の法務部(Legal Department)と最終調整をして、早期解決をめざす。

Vakarai学校 その後

2010年01月22日 | 学校建設
完成したらそれで終わりという事業も多いが、このVakaraiの学校は規模が大きかっただけに、その後のフォローアップも行う。

学校の光熱費の予算がひと月あたり1,000ルピー(約800円)しかないので、電気代だけですでに約15,000円の未納。電力公社に「これ以上滞納すると近々電気を止めますよ」と警告を受ける始末。

話し合いの結果、1,000ルピーという予算も少ないが(私の家で月あたり1,500ルピーぐらい。魚を飼うようになって、電気代が約3割増しになった)、授業以外の目的(地域の集会、講堂での兵士たちのバドミントン、教員宿舎での生活)に使われた電気代が徴収されていないので、そうした活動から収入源を得ることを提案。また、夕方に地元民にコンピューター教室を催し、会費を徴収する等々のアイデアを得た。

国立学校になるという話は?と、教育省の学校施設部長にたずねると、「あー、そんな話もあったね」と他人事なので、現場の状況を詳しく説明すると、「じゃあ来月その学校に行って解決策を考えよう」とのこと。返事だけはいいのだ。有言実行となるか、しばし様子をみることにする。あまり手取り足取りやっては、彼らの将来のためにならんからね。

大統領から表彰

2009年09月23日 | 学校建設
先月のVakaraiの学校での開校式でのこと。

ラジャパクサ・スリランカ大統領に「これまでの津波復興への貢献」を表彰して頂いた。後日、写真を頂いたので、応援してくださっている皆様へのご報告を兼ねてここに載せることにする。写真中央は、私の貢献を大統領に推薦して下さったプレマジャヤンタ教育省大臣。

Vakarai学校の完成は、大統領が訪れるほど、スリランカの東部開発に意味があった。Vakaraiは2007年に政府軍・反政府軍が激しく死闘を繰り広げた場所で、「津波にも内戦も乗り越えて、いま復興が始まった」と政府としては、強くアピールしたいところ。このあたりの解説は、下記のサイトに詳しく載っている。
http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=48588

結果的に、うちの事業がうまく政治活動に使われたのだが、政府側もこの学校に机、いす、教材などに1000万円近く捻出したこと(毎月催促したかいがあった!)は評価できる。多くの支援団体が机・いすなども寄贈する中、政府にそんなことができたのかと、他の団体は驚いていた。

大統領の訪問で一番嬉しかったのは、この学校が公立学校から国立学校に昇格されたこと。まさに鶴の一声だが、完成後の維持管理費が一番心配だった(*)ので、これで多少なりとも、こうした維持費や専任教員の給料に国から予算が降りることはありがたい。これは、上記の表彰状よりも嬉しかった。

(*)学校の警備員費(1日約500円)も払えない状況だった

Vakarai学校の開校式の模様は、マスコミによりテレビや新聞などの翌日のトップに取り上げられた。広報官の彼女たちの活躍に敬服。以下はその一部を紹介。

http://www.dailymirror.lk/DM_BLOG/Sections/frmNewsDetailView.aspx?ARTID=62364
http://www.dailynews.lk/2009/09/23/main_News.asp
http://www.island.lk/2009/09/22/business7.html
http://www.reliefweb.int/rw/rwb.nsf/db900SID/JBRN-7W5DAC?OpenDocument
http://sundaytimes.lk/080629/Plus/timesplus0026.html
http://www.colombopage.com/archive_091/Sep1253627051CH.html
http://www.defence.lk/new.asp?fname=20090923_01

セレモニーは華々しく

2009年09月22日 | 学校建設
Opening Ceremonyは華々しく行われた。生徒と保護者だけでなく、地域の人々も3,000人ほど集まり(動員された?)、はるばるやってきた大統領を歓迎する。彼の弟や大臣が5名ほどに陸・海・空軍のトップも登場し、国家行事のようであった。

厳戒態勢の中、裏方で働くには制限が多くとても苦労する。いずれにせよ無事に安全に終わりほっとした。(詳細は後日にUPします。)

教育省ではなく、国防省のWebsiteに報告されている。

追い込み(9)

2009年09月21日 | 学校建設
大統領を玄関で迎えるスクールバンドのリハーサル。警備に参加していた陸軍兵の指導も加わり、今日だけで何十回と練習を行っていた。姿勢、歩幅、足の角度と的確な指示が飛ぶ。和ませようと笑いかけても、子供たちは真剣そのもの。午後からも暗くなるまで、練習していた。

国家を歌う生徒の合唱チームも、警察音楽隊関係者の指導を受け、音楽室で練習。式場となる体育館での朝のリハーサルでは、か細かった歌声が、夕方には中庭に響き渡り、その必死さが胸をうった。学生時代を思い出す。

写真の右奥に見えるのは、銘版とそれを覆ったカーテン。大統領が最初に行う除幕式に使われるのだが、彼のスタッフから前日の今日になって、カーテンのデザインやり直し命令を受ける。そんな細かいこと!を主張するが、除幕式がメインのイベントなので、向こうも引かない。

ここはコロンボでもなく、Batticaloaの町まで車で2時間かかる田舎。しかも今日は祝日でほとんどの店は開いていない。うちのスタッフと相談して、何とか生地を購入し、奥さんにミシンで縫ってもらう。夜7時前に運びこみ、取り付けて完成したのが夜の8時。手伝ってくれた皆、ありがとう!

追い込み(8)

2009年09月20日 | 学校建設
正門が完成(写真)。門の色は途中まで、サーモンピンクに近い色だったのが、濃~い赤色に塗りかえられていた。文句を言っている場合ではなく、間にあってよしとしよう。

玄関までの舗装もできて、大統領が訪問するのに体裁が整った。

護衛警備

2009年09月20日 | 学校建設
Vakaraiの学校内部・周辺のSecurityが日に日に強化されている。先週の100名で驚いていたら、既に警察官だけで動員1,000名を越えたらしい。冗談やろと思っていたら、学校の現場は、まるで陸軍か警察学校のように制服を着たスタッフがそこら中にうろうろしている。

現場からの帰りに、さらに学校に向かう警察の車両数十台とすれ違う(写真)。隣の学校も、動員された警察官が数百人と寝泊りしている様子が、外から見えた。当日まで、どれだけ護衛を強化していくのだろう。