in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

住宅地冠水

2006年10月28日 | Weblog
スリランカ情勢は、今週末のジュネーブでの和平会議にあわせて、国内でのテロ騒ぎは少し収まっている。

一方で、このところ続いていた豪雨で、国内西南部で住宅地の冠水が相次ぎ、うちの職員も復旧に参加することになる。被災した人を前に、自治体の無力さに改めて失望する。予算がないのはわかるが、何でも国際機関に頼べば何とかしてもらえると思っている役人や大臣らが多いことに、この国の未来を不安に思う。

国際連合の日/UN Day

2006年10月26日 | Weblog
国連の日ということで、夕方に近所のUN事務所の敷地で行われたReceptionに招待される(写真は会場で飾られていたケーキ)。他機関の職員や外交官の方々ともお会いしたが、普段は一緒に飲む機会の少ない他部署の同僚らと話が弾む。通常業務は時間節約のためにメールでやり取りをすることが多いけれど、実際に会って話さないとわからないことが多いと実感する。

今日はR親方の後任、スリランカ技術者Dの初出勤日でもあった(以後、D監督と呼ぶことにする)。日本資本の大手ゼネコンT建設での勤務経験があるため、日本人上司相手の勤務環境には慣れている様子。まず、時間が正確なのには、嬉しい驚きである。信頼関係を徐々に築き上げて、仕事を任せられるようにしたい。

またもや自爆テロ

2006年10月16日 | Weblog
スリランカ内陸部のHabaranaで、昼過ぎに政府軍兵士を乗せたバスの列に爆弾を積んだトラックが突っ込み、100名以上が死亡した。このあたりは比較的安全といわれていて、観光名所となっているSigiriya Rock(写真)やDambullaがある場所。交通の要所でもあり、私自身もこれまでに何十回と通った場所である。

Peace Talkを前に明石康氏らがスリランカに来られた矢先の自爆テロ、挑戦的としか思えない。亡くなった方々のことを思うといたたまれない。


輝く未来をこどもたちに

2006年10月13日 | Weblog
日本事務所の所長(日本人)がこちらに来られたので、今週は各プロジェクトの現場や担当者を案内をする。現地政府、日本の大使館やNGOの方々にもお会いして、今後の活動について意見交換する。今まで以上に日本語が鈍っていて、とっさの言葉に詰まる。緊張続きの視察同行であったが、多くのことを吸収できた一週間であった。

最終日の今日は、Colomboの南Kalutaraまで向かう。視察最後の現場は、被災者64世帯が復興住宅に移転した後の学校グランドを平地に戻した現場である。既存施設を改修したPre-School(=幼稚園?)だけは残していて、近所のこどもたちが遊びに来ていた(写真)。

1年半前は、草ぼうぼうだった地面を測量して、仮設住宅を建て、開所式をして、被災者の人に喜んでもらって、共用空間のことで住民と口論して、仲直りして、一緒に遊んで、、、という出来事が更地を見ているとよみがえってくる。こんな風に更地にできた土地は今のところまれで、国全体では数%にも届かない。早くこのように仮設現場が更地に戻せるようになってほしい。

東京の所長さんは、津波プロジェクトの最終形(=更地)を見られてたと喜んで居られた。また仕事の質を褒めて下さり、ここで一緒に働く職員たちを心から誇りに思った。

道標上の少年

2006年10月11日 | Weblog
北東部に移動する途中で出会った少年。学校が終わった後なのだろう、こちらの小学生の多くが着る制服の青ズボンをはいて道標上に座っていた。バスで帰ってくる家族を待っていたのだろうか。

A12はPuttalamとTrincomaleeを結ぶ幹線道路の名称を、30kmはPuttalamからTrincomalee(Anuradhapura)方向に進んだ距離を示している。