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in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

Day11 壁材を探しに

2010年03月03日 | Haiti
ようやく屋根のトタン板を張り終えて、建物らしくなってきた。壁材を検討するために、市内の材木屋や日曜大工店をいくつか回る。約45平米の面積を被えて、少なくとも3年は壁として機能し、現場での加工が難しくなく、大量購入が可能で、200米ドルぐらいの材料といえば、限られてくる。

そのイメージを店員やうちの現場スタッフに伝えても、ポカーンとした表情で固まる。決して言葉の問題だけではなく、外人がわけのわからないことを言っているとでも思っているのだろう。

結局、厚み1/4インチのベニヤ材に防水塗装を施すことに仮決定。1枚の大きさ(4x8フィート)の企画にあわせて木の骨組みを調整する。これから数十戸建てていく中で、材料を再検討する。ちなみにうちの機関の目標は、1万6千戸の仮設住宅。主な材料は米国から輸入されるが、国内はもちろん、隣国のドミニカ共和国、またアルゼンチンなども視野に入れる。ちなみに米国のマイアミからポルトー・プランスまでは飛行機で1時間の距離だ。

コンテナの到着や税関通過には数週間単位で時間がかかるので、その間に技術者チームの結成と研修を行う。優秀な人材は各援助機関で取り合いになるので、ある程度妥協しつつ、必要なスタッフをそろえていく。それ以上に問題なのが、やはり建設する土地。そもそも山がちな地形に加え、人口密度が高く建設可能な土地が少ない。瓦礫除去が一向に進まない問題もある。前途多難だ。

夜は、郊外の高級住宅地にあるレストラン“Quartier Latin”(写真)で、某大使館の方やハイチ事務所代表らと夕食を共にする。ハイチに豪華なレストランがあったこと、そして震災後1ヶ月足らずで再開したことにとても驚いた。