in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

素晴らしかった講演会

2010年05月31日 | Architecture
仕事帰りに構造デザイナーCecil Balmond氏の講演会を聴きに行く。有名なスリランカ人といえば、日本では英会話でおなじみのウィッキー氏だろうが、建築界では故Bawa氏とBalmond氏の名前が入るのではないかと思う。今年(2010年)に入って東京オペラシティでBalmond氏の展覧会が行われている。

彼は大学で教鞭をとっている分、慣れてはいるのだろうが、講義がすらすら流れるように進んでいく。これも、それも、あれにも、彼が構造計画に関わっている。建物や橋の形がどのように決まっていったか、そのアイデアがどこから来たか、その話し振りが情熱的で、かつ魔術師のようであり、75分という時間があっという間に感じるほど食い入るようにスライドを見、話に聴き入った。

これまで受講した講義の中で(日本に居た時も含めて)、一番感動した。

花金

2010年05月28日 | Switzerland
日本では、花金なんてもういわないのだろうけど、TGIF、金曜日なので世界各国から(と書くと大げさだが)会議に集まった同僚らと飲みに出る(写真)。シェルター会議の内容の延長に、各自の仕事の苦労話や家族の話と、よくある懇親会の”のり”。

酔った勢いもあったのだろう、ジュネーブから特急で3時間ほどのパリや、車で4時間足らずのミラノまで翌朝帰る同僚らに、週末をそこで遊ぶという魅力的なお誘いを受けた。が、スリランカでいろいろやることがたまっているので残念ながら断った。

事務局長にプレゼン

2010年05月26日 | Switzerland
「せっかく本部に行くのだからS事務局長(つまり社長)に挨拶してこい」とM大ボスに勧められ、コロンボを出る前になんとか面会の約束を取り付けた。それが今週に入って、S社長直々に「じゃあその約束の時間に、ハイチのシェルターについて、本部スタッフの前でプレゼンしてください」との指令。ハイチ出張後にまとめた資料があったので、それをもとになんとか形にする。

発表内容自体はそんなに大した事ないのだが、緊張も手伝ってやはり英語でつまる。できるだけ視覚的に見せて、何とか終わらせることができた(写真)。本部勤務の日本人の大先輩も来場してくださり、発表後は飯(もちろん日本食!)をご馳走になりながら、いろいろご助言を頂く。何かと目にかけてくださって、本当にとても有難い。

うちのS社長(アメリカ人)、実は以前、在ハイチの米国大使を務められたこともあり、ハイチの復興支援はうちの機関の最重要事業のひとつ。なんかこのまま大きな波に乗るというよりも、のまれて行きそうな予感。

シェルター製品

2010年05月25日 | Switzerland
今回の出張の目的は、今週Genevaで行われているシェルター会議に参加すること。こうした会議は、人道支援団体(UN, NGOなど)に限られることが多いのだけれど、今回は民間団体も招待され、具体的な部材やデザインについても議論することができた。

会議場の外には、彼らの製品が並び、一つ一つみて回る(写真)。Sphere Standard等の基準があるので、似たような形になるのだけれど、各会社の得意分野や意地のようなものも垣間見え、普段カタログを見て担当者と電話で話す過程ではわからないことが今回は多く得られた。

単価は、うちのハイチ・シェルターよりも安い。しかし、輸送費を考慮すると空輸やとこれらのシェルターの方が高くなる。一方で、大量供給、工期、品質管理などを考えると、これらの方が設置しやすい。また違った視点でみると、被災のあった地元へにお金を落とす/仕事を供給するという意味では、地元の材料を使った従来工法のほうが好まれる。

これらの条件に、各災害の被災国や支援国の政治的なものが絡んできて、シェルターの形や供給方法が決まる。

本部出張

2010年05月24日 | Switzerland
本部のあるジュネーブにやってきた。午後3時にホテルに到着後、レマン湖周辺をぶらぶらしてみる(写真)。今日は祝日らしく、観光客も地元民ものんびりしていて、こちらもゆったりした気分になる。これまでの自分の仕事を振り返りつつ、これからのことを考える。

前回着たときには大雪の週で、観光どころではなかったが、今回は初夏の清々しい最高の季節。ワインとチーズが旨い。

ウェサック祭

2010年05月23日 | Weblog
今週27日前後のWesak祭りの灯篭が、シンハラ人(その多くが仏教徒)の多く住む町中や政府/軍関係施設のいたるところで飾られはじめた。カトナヤケ国際空港ももちろん写真の通り。飾りの形からなんとなく、日本の七夕祭りを思い出す。毎年のことだが、この時期が来ると1年が過ぎたのだなと思い出す、季節感のないスリランカでの貴重な定例行事(と思う)。

さて再び海外出張。今回の行き先は・・・。

まさかのデング熱

2010年05月11日 | Weblog
週末には40度まで上がった高熱も下がり、頭痛や幻聴もおさまったのだが、いまいちスッキリしない。病院にはなんとか毎日通っていたので、血液検査の結果や様子をみていたのだが、本日疑いのあったデング熱の検査が陽性反応を示し、夕方から入院することとなった。

どうしても職場で抜けられない会議(スタッフの人員削減について)があったので、その会議に参加して自分以外に自分の部署から削減対象者が出ないことを主張して、なんとか受理された。そして他のスタッフには心配させぬよう内緒で病院に戻った(アシスタントだけには、明日から入院する旨と留守後の処理、他のスタッフへの連絡を頼んでおいた)。

病室に案内された後、何もする気が起きないので、早々に就寝。体調を崩した理由がわかったのはよかったが、スリランカを去る直前のこの時期に、初めてデング熱にかかるとは。全ての予定が狂ってしまった。と考えても仕方がない。自分の体調管理が甘かった。

職場旅行欠席

2010年05月08日 | Weblog
スリランカ国内の各事務所の職場のスタッフが、家族を連れてSigiriyaの近くで週末に集まった。子供らも入れるとその数200名ほど。せっかく楽しみにしていたのだが、前日からの高熱であえなく欠席。現場事務所のスタッフに、きちんと「さよなら」する機会を失った。

『世界を変えるデザイン展 』

2010年05月01日 | Weblog
世界を変えるデザイン展 ~Imagine another life through the products~

□入場料 : 無料
(※カンファレンス・ワークショップは別途参加費要)

□会場と会期
東京ミッドタウン・デザインハブ(港区赤坂) 共催:東京ミッドタウン・デザインハブ
5月15日(土)~6月13日(日) 11:00 - 19:00

アクシスギャラリー(港区六本木) 共催:アクシスギャラリー
5月28日(金)~6月13日(日) 11:00-19:00(最終日は17:00まで)

発展途上国に住む人々がさまざまな課題を解決してきた”デザイン”を紹介する「世界を変えるデザイン展」(開催概要より。詳細はこちらを)。

きれいとかカッコいいだけでなく、買える値段で使いやすい物がもっと増えてほしいと日々の活動をしながら強く願う。コロンボへの巡回展、ないだろうか・・