in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

混沌 Chaos

2011年09月30日 | Haiti
事務所近くで、ハイチにある数少ない信号が設置された交差点でさえも、ご覧の通り渋滞する。雨が降り出すとさらにひどくなる。

こんなことで神経をすり減らしている場合ではないのだが、たまに「こんなところで自分は何をやっているんだろう」と疑問がわいてくる。でも、そんな疑問は他国や日本に居ても起こる。今日は、疲れているのだろう。

海水浴

2011年09月25日 | Weblog
車で片道3時間ほどかけて、Port au Princeから西の海へ。透明度が高く、昼飯の魚も旨くて大満足だった。ハイチ在住の日本人10名と丸一日行動を共にして、久しぶりに日本語だけの時間を満喫。

日本、ハイチ、南スーダン

2011年09月21日 | Haiti
日本から来られた方々との夕食会。お客様用にメニューが日本語になっていたり、乾杯や閉めの挨拶など、日本の仕来りはこんなんだったなと、思い出す。先週の密着取材のお陰様か『今日は、日本語が大分滑らかですね』とのコメントを頂き、複雑な気分。

ハイチで活動しておられても、普段あまり接点のない方々と、お話しすることができた。結構、上司絡みで苦労している人が多そうだ。

昼間は、この7月にできたばかりの国、南スーダン勤務のスタッフから、シェルターの件で問い合わせがあった。深入りすると召集されるだろうから、とりあえず簡潔な助言から。それでも、どんな生活環境とか気候とか、少し思い描いてみる。

Smashed

2011年09月19日 | Haiti
某ホテルの前に車輌を止めて、食事をして戻ってみると、やられた(写真)。

カバンはもちろん持参していたので、結局何も取られていなかったのだけど、職場に提出する「事故証明書」をもらうために警察署へ。なかなか相手にしてもらえず待っている間、隣接した拘置所に置かれたバケツからの糞尿臭に耐える。

当時は、雨が降っていたので人通りが少なかったことや、少し治安が悪い場所に止めたことが災いしたのだろう。修理中に不便をかけた部署のスタッフに申し訳なく思う。

嬉しい便り

2011年09月16日 | Haiti
今週は現場対応がずっと続いて外に出ていたので、仕事が山盛り。報告書も書かなあかんなあーと、朝から憂鬱にコンピューターを立ち上げると、シスターSさんからのメール! 

今週私を取材された記者がその足で彼女のところも訪れ、私の話をされたこと、彼女の近況と、私への挨拶などが書かれており、心から嬉しく思った。日曜に彼女の特集を見た後でメールを頂くとは、これも偶然でしょうが、ますますファンになった。

(写真は最近Port au Princeで建った仮設住宅。瓦礫を取り除きながら、1戸1戸立てている。まだ死体も出てくるし、なかなか骨の折れる時間がかかる作業だ。)

視察のための視察、そして

2011年09月15日 | Haiti
来週、日本から外務副大臣がハイチに来られることとなって、うちの仮設住宅のサイトも訪問して頂けることとなった。で、本日は当日用の順路確認、時間設定、訪問する住宅の選定、説明の内容などを大使館職員の方と共に抑えていく。

猛暑の中を歩いて頂く事となるが、現状を知っていただくには止むを得ない。仮設住宅内は涼しいことを体験していただくのもよい機会である(皆さん、意外だと仰られます)。地球VOCEで紹介された被災者の家も今回また訪れると、ほんとにきれいに使われていて、こちらも嬉しくなった。


一応、視察のための視察が終わって、その地区で気になっていた歌声(宗教行事)の元を訪ねてみると、うちのスタッフの家だった。8月半ばに妊娠7ヶ月で流産した奥さんを囲んで、地域の女性たちでお清め(Cleansing)、浄化(Purification)の儀式をしている最中だった。一時期、入院したまま意識不明だった彼女を思って、スタッフ一同でカンパしたり、心配していたものの見舞う機会がなく(忙しいことを理由に)、今日まで日がたっていた。なので、まさかその彼女への儀式に偶然も偶然に訪れるとは、鳥肌が立った。予想外の訪問者(私)に彼女は大喜びだった。その元気な姿を見て私も喜んだ。

密着取材

2011年09月14日 | Haiti
昨日の午後に引き続いて、某新聞記者の方の取材を、事務所で、現場で、避難キャンプで、食堂で、場所を変えながら受ける。この記者の方には年始に東京で取材を受けていて、その続編。この2日間で、もうお話しすることはないだろうというところまで話した。今回は、現場を回りながら、自分の過去から現在そして将来まで聞かれるままにコメントしたので、自分自身を振り返るよい機会となった。思い出したくないこともあったけれど。

プロの日本人カメラマンさんも今回の取材に同行され、うちのスタッフや被災者、一般市民の方(許可を得られた方のみ)の写真も撮影されて、うちのスタッフは大喜び(写真)。自分も何十枚(気がついてない分も入れるともっと?)と写真を撮ってもらって、どんな風に仕上がるのか楽しみ半分心配半分。

視察2

2011年09月13日 | Haiti
カナダからの視察客を現場に案内する。朝7時から先方が宿泊するホテルの会議室でプレゼンが始まり、午後1時に日程が終わる頃にはすでに1日が終わった気分。しかし、2時から別客を現場に案内することに。夕方6時半までかかった。それから事務所に戻って書類の整理。

視察客にあわせて、仮設住宅の譲渡式を行う(写真)。鍵をもらった被災者のその瞬間を見ると、自分も嬉しくなった。

その一言

2011年09月12日 | Haiti
この7月から上が抜けたので自動的に、仮設住宅建設部門の面倒を見ることになって、外国人(ハイチ人じゃない人)も含めた約100名ほどの部下を率いている。一番気になるのが、プロジェクトではなくて彼らの日々の安全。それから事業の進行状況。

いろいろ気になって、つい口やメールを出してしまうのだが、以前の職場(日本)でYさんに助言して頂いた、下記のことを意識して発言するようにしている。

・「その一言」が本当に必要か
・「その一言」を自分の欲求(ストレス発散)から口にしていないか
・「その一言」が相手にとどめを刺していないか(逃げ場所をつくっているか)

それでも、余裕がなくなると怒鳴って、後で後悔する。


(写真は、ハイチで有名なカクテル、ラムサワー。口当たりがよく飲みすぎ注意)