昨夜の便でジュネーヴに戻ってきて、明日の演奏会のリハに参加。スーツ・ケースは同じ便で昨夜届かなかったものの、そんなことは大したことではないと思えるぐらい、今日の練習に参加できてとても嬉しかった。ソリストのマキシム・ヴェンゲーロフ氏は一流と言われるだけあって、すごいオーラを感じる。
現場スタッフへの訓練用に行うシュミレーションの内容を吟味するために、本部の若手やインターンを使ってシュミレーションを一日行った。事務所横の空き地にテントを組み立てて、状況をそれらしく設定した。
ほかの部署のスタッフが準備する様子を上から見ていたようで、レセプション(カクテル・パーティ)があると思って期待していたのにー、と言われた。笑
ほかの部署のスタッフが準備する様子を上から見ていたようで、レセプション(カクテル・パーティ)があると思って期待していたのにー、と言われた。笑
ジュネーヴも30度を超える日がちらほら出てきて、そんな日が週末と重なると湖畔周辺には水着になった人々で埋め尽くされる。
気候や環境上の理由から冷房がない建物が多いので、涼むには水辺やショッピングセンター(日曜は休み)に出向いたり、公共バス(冷房が効いている)に乗るくらいしか選択肢がない。あと山に登るという手もある。
気候や環境上の理由から冷房がない建物が多いので、涼むには水辺やショッピングセンター(日曜は休み)に出向いたり、公共バス(冷房が効いている)に乗るくらいしか選択肢がない。あと山に登るという手もある。
職場の休日だった今日は日帰りで、チューリッヒの郊外にある街ヴィンタートゥール(Winterthur)まで足を運んだ。
以前産業で成功した豊かな財力をもつ資産家たちがパトロンとなり、芸術の花を咲かせた文化の都としても知られている(らしい)。
日本のガイドブックなどではあまり有名ではないようだが、実際に行ってみると世界的な名画を所蔵するオスカー=ラインハルト美術館、オスカー=ラインハルト・コレクション<アム・レマーホルツ>、ヴィンタートゥール美術館、写真美術館など、地理的にはそれほど大きくない街に、質の高い美術館・博物館が10近く存在し、芸術好きにはたまらない。
写真はオスカー=ラインハルト美術館の2階から企画展示室のある3階へあがる階段。その外観からは想像できないデザインがかっこいい(上るのはちょっと怖いが、エレベーターも脇にあった)。
以前産業で成功した豊かな財力をもつ資産家たちがパトロンとなり、芸術の花を咲かせた文化の都としても知られている(らしい)。
日本のガイドブックなどではあまり有名ではないようだが、実際に行ってみると世界的な名画を所蔵するオスカー=ラインハルト美術館、オスカー=ラインハルト・コレクション<アム・レマーホルツ>、ヴィンタートゥール美術館、写真美術館など、地理的にはそれほど大きくない街に、質の高い美術館・博物館が10近く存在し、芸術好きにはたまらない。
写真はオスカー=ラインハルト美術館の2階から企画展示室のある3階へあがる階段。その外観からは想像できないデザインがかっこいい(上るのはちょっと怖いが、エレベーターも脇にあった)。
前もって出張がわかっていて、冷蔵庫の中をほとんど空にした時に限って、その出張が突然延期になることがある。今日もそんな日で、週始めなのだけれど、天気のよいのを口実に湖のほとりまでやってきた。夜7時をすぎているのに外はまだまだ明るく、雲が少なく空気も澄んでいるので、仏領にあるモンブランがはっきり見える。噴水に虹がかかり、これこそジュネーブという風景が携帯電話のカメラでもきれいに撮れた。
ジュネーブの街外れコロニーにあるボドメール財団の図書館を訪れた。大金持ちが住むエリアらしく、数百メートルごとに各屋敷が存在し、眼下にレマン湖が広がり、白馬が静かに牧草を食べていた。
建築家マリオ・ボッタが設計した地下の造改築部分を見に行った。世界的に希少と言われる書物を展示してあり、かなり照明が落としてあった。おさまりがしっかりデザインされている以外は、特に主張されておらず、展示物以外の印象が残らないように設計されているのだろうなと感じた。
象形文字が描かれたパピルスから始まり、歴史で習った諸々の書物が間近に見られた。財政状態が困難だった財団は、所有していたミケランジェロのデッサンを競売にかけ建築費を捻出したというから、他の書物も相当高価なものなのだろう。コレクションの一部として、源氏物語の16世紀(室町時代?)につくられた挿絵付写本や、竹取物語、古今和歌集が飾られていた。
建築家マリオ・ボッタが設計した地下の造改築部分を見に行った。世界的に希少と言われる書物を展示してあり、かなり照明が落としてあった。おさまりがしっかりデザインされている以外は、特に主張されておらず、展示物以外の印象が残らないように設計されているのだろうなと感じた。
象形文字が描かれたパピルスから始まり、歴史で習った諸々の書物が間近に見られた。財政状態が困難だった財団は、所有していたミケランジェロのデッサンを競売にかけ建築費を捻出したというから、他の書物も相当高価なものなのだろう。コレクションの一部として、源氏物語の16世紀(室町時代?)につくられた挿絵付写本や、竹取物語、古今和歌集が飾られていた。
コルナヴァン駅のすぐ北西側の通りの公道に、一日限りの流水滑り台が現れた。
もともと勾配のある車道に発砲スチールの床を敷き、その上にゴムシートをのせ、すべりをよくするために絶えず水が流される。はみ出ないように、また当たって怪我しないように両側には空気チューブの壁が作られていた。その250mほどの坂を大型浮き輪に乗って大人も子供も次々に滑っていた。着替え場所も確保され、救急隊員や警備員も配置されて、思いつきが具体化されるまでにいろいろ準備が大変だったのだろうなあと察する。
学生時の設計課題で、公共空間にあったらいいものを考えるときに、アイデアを振り絞っていた頃を思い出した。去年は地元ニュースで後に知ったので、今年は直に見ることができてよかった。
もともと勾配のある車道に発砲スチールの床を敷き、その上にゴムシートをのせ、すべりをよくするために絶えず水が流される。はみ出ないように、また当たって怪我しないように両側には空気チューブの壁が作られていた。その250mほどの坂を大型浮き輪に乗って大人も子供も次々に滑っていた。着替え場所も確保され、救急隊員や警備員も配置されて、思いつきが具体化されるまでにいろいろ準備が大変だったのだろうなあと察する。
学生時の設計課題で、公共空間にあったらいいものを考えるときに、アイデアを振り絞っていた頃を思い出した。去年は地元ニュースで後に知ったので、今年は直に見ることができてよかった。
祝日の今日は特に予定もなく、昼からふと思い立ってGeneveから電車で20分ほどのMorgeというオードリー・ヘップバーンが往年に住んだ町で毎年開かれているチューリップ祭を見に行く。100種類は超えるのではないかというくらい、色も形もとりどりのチューリップが咲いていて、老若男女が歩きまわったり写真を撮ったりと、思い思いに幸せな時を過ごす風景を見ているとおとぎの国に来たような感覚になった。これが現実で、この世に実は紛争や貧困も存在しないのではないかと思ってしまうぐらい。
演奏会の本番が迫り、練習にも緊張感が増してくる。オケの指揮者のA氏は、もともとスイス・ロマンドの首席クラリネット奏者だったのだけれど、音楽づくりの先頭に立つ指揮者の醍醐味にふれ、プロのオーケストラを退団してまでも指揮の道を選んだとのこと。なかなか真似のできることではない。
指導中も「こう演奏してくれ」と感情があふれ出るように言葉や体中で表現されるので、ああなるほどなと思うし、そう応えたいと思わせるのは彼の力量だなと感じる。一応、英語で指示が飛ぶのだけれど、興奮してくると(彼の母国語であろう)仏語になってきて、そうなると自分には意味がわからないのだけれど、何となくこうなんだろうなと察して演奏を続けている。
指導中も「こう演奏してくれ」と感情があふれ出るように言葉や体中で表現されるので、ああなるほどなと思うし、そう応えたいと思わせるのは彼の力量だなと感じる。一応、英語で指示が飛ぶのだけれど、興奮してくると(彼の母国語であろう)仏語になってきて、そうなると自分には意味がわからないのだけれど、何となくこうなんだろうなと察して演奏を続けている。