in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

仮設住宅サイトの日常

2005年12月18日 | Weblog
うちの機関では、仮設住宅のサイトが国内に何十とある(建てた仮設住宅の数はこれまでに、4,887戸)。自分が訪れたことのあるものは、そのうちの30サイト程で、定期的に訪れているのは、10サイトほど。どのサイトも、規模、立地場所、人種、所得層などが違い、それらの要因がサイトの印象を大きく変えている。

写真(Baumgartner氏撮影)のNegomboサイトは、うちのサイトの中で最も運営がうまくいっているサイトで、住民たちは自ら掃除をし、家の周りを飾っている。職員が訪れると、挨拶や笑い声が飛び交い、非常に雰囲気がよい。一方で、喧嘩や盗難などの事件が絶えないサイトもある。

来週で津波発生から1年になる。

和平交渉

2005年12月17日 | Weblog
スリランカ国平和構築及び復旧・復興担当の日本政府代表として、明石康氏(元国連事務次長)が和平交渉のためにスリランカを訪れている。

大統領選挙後、内戦が勃発しそうな微妙な雰囲気が国内に流れている。安全を危惧して、復興支援活動から撤退したNGOがある。何とか再び戦争が起こらないよう、交渉が成功することを心から願っている。


Japan offers to host Sri Lanka truce talks

日本が直接協議主催を提案 スリランカ和平で

契約更新2

2005年12月09日 | Weblog
今年末までだった仕事の契約が更新される。職種は違うものの、同じプロジェクトに携わっている同僚たちの契約書も必ず更新されるものと思っていたら、更新されずバッサリ切られた者も数名。結構厳しい世界だと改めて認識する。

12月に入り、店やホテルはクリスマスムードになる。日中は相変わらず暑く30度近い。

勘違い

2005年12月05日 | Weblog
今の職場には、日本人が私一人しかいないため、建設の仕事以外にも、日本大使館(外務省)や日本メディアへの対応を任されることが多い。

Moratuwa大学の建築の先生から「NHKがスリランカに撮影に来る」という情報を頂いたので、真相を確かめると共に、うちの機関が担当した建物や活動を見てもらおうと担当者に連絡する。

「日本国の多額の資金支援が入っているので、日本国民の方にもその成果を是非観て頂きたい」と熱く(多分)話していると、
「今回は、世界遺産の撮影ですので、またの機会に・・・」と担当者の気まずそうな返答。

上司と報道担当に一部始終を説明し、お互いに苦笑する。


やりきれない思い

2005年12月04日 | Weblog
TrincomaleeのMuthur出先事務所の技術職員M君から朝一で電話をもらう。木材が届かないのでその確認と、昨夜、一昨夜とMuthurでイスラム系住民3名がLTTE(タミル系)に射殺されたとの報告を受ける。イスラム系のM君も自身の安全を危惧しており、今日は働かないように伝える。

Trincomalee事務所の幹部(タミル系)の、M君らイスラム系職員への対応は、普段から好ましくないため、直訴してきた様子である。身近なところでも民族摩擦が続いている。

Jaffnaで地雷が爆破し、6名の兵士が犠牲となったと報道される。うちの敷地ではなかったが、内戦の爪跡がいたる所に残っていることを思い知らされる。

(写真は、南部Mataraでの伝統漁業(釣り)の風景)