in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

空爆

2008年10月28日 | Weblog
昼前にColomboに着陸し、午後から出勤。さすがに疲れて、夜11時過ぎに寝ようかなと思っていると停電になる。いつもは5分もたたないうちに復旧するのだけれど、今回は10分、15分と待っても電気は消えたまま。

なんかおかしいなと思い、窓を開けてみると、遠くのほうから、「ドドドドド」と砲火している音が聞こえる。北部ではよく聞く音だけれど、まさかColomboで? そのうち音が近くなってきて、やばいなあ、どうしようかな、と思っていると音が止んで静寂になる。で、どうなったかは確認するまもなく爆睡していた。

翌朝のニュースでは、反政府軍が空爆をしかけようとする前に、標的物がわからなくなるように、Colombo市内周辺の電気がすべて止められた。その後は政府軍が見えない敵機めがけて、乱射したらしい。

休暇気分が一気に吹き飛んで、現実の世界へ戻ってきたことを実感。

日本庭園

2008年10月13日 | United States
右の写真、どこの山門かわかりますか? 


     

     

     



正解は、サンフランシスコのGolden Gate Parkにある日本庭園。写真中のSTOP表示が無ければ、日本国内に見えるかな。

前回訪れたとき(12年前)には「胡散臭いなあ」と感じたことを覚えている。今回は「うん、よくできている」とちょっと感動。自分のこの印象の変化は、気候も植生も違う日本から離れて、日本らしい文化や生活を維持するのは想像以上に大変だということを、身をもって体験してきたからか。

モヒト/Mojito

2008年10月12日 | United States
海外で仕事をしながら暮らしていくことの良し悪しを、米国で長年住んでおられる日本人N先輩を呼び出して、相談にのってもらう。

「自分の考えをきちんと言語で表せるようにすることがとても大切で、それを(外国語の)英語でやってもいいのだけれど、語彙や表現力が乏しいと表現できる自分の考えも乏しくなってしまう。日本語を忘れないように、常日頃意識しておくことが重要」と助言してもらい、日頃の自分の中でモヤモヤしていたものが、すっきりしてきた。

最近は、伸び悩む英語力にばかり気を取られていたけれど、それはある程度仕方ないことだと開き直る。英語力強化のために、自身の生活を日本語環境から一切切り離してみようという試みは、さらなるストレスを生み出してきた。やっぱり就寝前の日本語の単行本読書が至福の時間なのである。ちょっと論点がそれたかな。

Blueberry Mojitoというカクテルを頼んでみた(写真右)。

弔問

2008年10月05日 | Japan
今夏に交通事故で急死した大学オーケストラの同期Fのマンションを訪ねて、始発に近い新幹線に乗り込み、沼津市近くまで行ってきた。彼のご両親、奥様、そして2人の子供の5人が出迎えてくれた。主にご両親が大学オケ時代の彼の様子をお聞きになられたい様子だったので、思いつくまま話をする。

ちょうど実家にあったヨーロッパ演奏旅行の写真を持参していたので、あの時のエピソードや、楽器を買うためにいろんなバイトをしていたこと、アンサンブルがとても好きだったことなどを話した。思い出話をしながら、この6月に彼が出演した地元オーケストラの演奏会のDVDを見させて頂いていると、4歳になった長男R君が「パパ」と画面を指す様子に何とも言えなかった。

子供さんの面倒やお茶の準備等で、奥さんとはゆっくり話することができなかったが、「オーケストラの同期で何か支援できないか検討中で、先日お葬式に伺ったメンバーが改めてご連絡させて頂くと思います」と伝えて帰ってきた(一応、現役中は代表を務めたので、卒業してもその役回りは付いてまわります)。

駐車場まで一家5人で見送りに来てくれて、R君が最後に私へ一言、
「交通事故に気をつけてね」
泣きそうになるのを必死にこらえながら、R君を空に抱え上げてお別れの挨拶。1時間半ほどの滞在だったが、留守中のF君を彼の家族と一緒に待っているような錯覚を感じた。訪問してよかった。


追記 1>
当日は、霊前の彼の遺影と御骨にすっかり気が動転してしまい、お線香をあげにいったのに、それを忘れてしまったことを帰宅してから思い出した。何やってるんやろ。ごめんF君

追記 2>
数日後に米国行きの機内から外を見る(写真)。R君の「パパはね、天国にいるんだよ。だから飛行機に乗ったら、パパに会えるんだよ」という言葉をふと思い出した。

追記 3>
亡くなったFのWebsiteより「ヨーロッパ演奏旅行記」よくそんなに詳細を覚えていたなあと感心。ちなみに、文中のOくんとは私のこと。本人を偲んで一定期間だけ公開することにする。

やればできる

2008年10月04日 | Japan
昔の職場でお世話になった先輩N氏とNさんの披露宴に参加させて頂く。前回の教訓を経て2日前に国内入りできたので今回は安心。会が始まる前に、新郎側の既知のご両親に会場でお目にかかり、「(無事な)あなたにお会いできただけで満足です」とお声をかけて頂く。いえいえ、本番はこれからですよ。

会場には、ご両人の広い交際範囲や大切になさる交友関係を表した参加者の多彩な顔ぶれがそろう。私のテーブルには、前の職場の先輩同期後輩が並び、懐かしい時間が過ぎていく。披露宴はとても盛大で、こんな立派なウェディングケーキを初めて見た(写真)。Nさんのドレス姿はとてもきれいで艶やかでした。

述べられた多くの祝辞は、新郎新婦の人柄をとてもよく表していて(と思う)、なかでも、某先生の「彼は、やればできる子なんです」という率直な表現がとても印象に残った。ノーベル物理学賞の小柴先生の自伝「やれば、できる」ではないですが、最初からあれこれ勘定しすぎず、とりえずやってみること。自分への戒めともなった。

素敵なご両人を見ていると、こちらも幸せな気分になる。いつもこのBlogを見て応援してくださっているN夫妻とN氏のご両親、この度は本当におめでとうございます!