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in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

In Commemoration of 10,000th Shelter Completion

2011年11月15日 | Haiti
ついに目標だった1万戸の仮設住宅がうちの機関によって完成し、関係者を招いて記念式典が行われた。あいかわらずアドリブのきかない、仏語も話せない自分が進行役をやるはめになって、スムーズに事が進んだとはお世辞にも言えないが、ご来賓や被災者のスピーチが胸を打ち、集まった60名ほどの地域住民に囲まれて、ふぉあーっとした幸せな雰囲気に包まれた。

今年7月末に8千戸を迎えてから、ゴールは見えているのになかなかそこに届かない難しさや予想外の出来事を経験しながら、やっと到達した達成感を式典中にもかかわらず噛み締めていると、「次の指示を」と背中をつつくスタッフ。彼らに囲まれて、ここまでやってこれた。偉いぞ、お前ら。

1家族4名と計算しても、ざっと4万人に貢献できたこと。うちのスタッフや地元業者とその家族にも、生計面で貢献できたこと。支援してくださった世界各国の納税者・寄付者に多大なる感謝。

ハイチで活動する難しさ

2011年11月09日 | Haiti
ハイチで活動する難しさを聞かれると、ちょっと前までは、「安全確保」、「インフラ不整備(一日に数時間しか電気が来ない、水道が整備されてない、とか)」、「現地スタッフの質(教育水準)」をあげてた。

最近は上記よりも問題なのが、外国人スタッフの質だとようやく気がついた。何も文句を言うつもりはなく、自分もその一人になるんやろうけど、「ハイチに活動しに来た人らが皆、人道支援をめざしてきてるわけではない」ということを痛感する出来事に最近多く直面する。

その理由は、
生活環境や仕事環境が厳しいので、他国よりも適任者を見つけることが難しく、(要求水準を落としてでも)ハイチに赴任してもよいという人材の中から選ばれること。
国際機関の月収は、いわゆる先進国のそれとそんなに大差がない(と思う)が、途上国の場合は平均年収に匹敵するケースがあり、そんな場合、途上国出身の人は職にしがみついていることが多いこと。などがある。

もちろん、どんな業種、会社や役所であっても、熱意だけではやっていけないであろうし、何でこんな人が務まっているの?というケースもあるから、国際人道支援の業界だけがこうではないのであろうけど、志気を削がれる事が起こるたびに、理不尽に思うのであった。

飛行場旅客ターミナル

2011年11月08日 | Haiti
2010年1月の震災で半壊していたポルトー・プランス飛行場の旅客ターミナルの復旧工事が遅れているとニュースでやっていた。1年10ヶ月後にしてこの状態。来年1月の2周年にはとうてい間に合わないだろう。この国のすべての復興計画がこんな感じで、いったい何時までかかるん?って感じ。

写真は2011年10月29日、飛行機が着陸してる側から見る建物を撮影。よくヒビが入ってる。