in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

ひまわり

2009年03月31日 | Weblog
北部での政府軍と反政府軍(LTTE)の戦闘は、今年初頭より激化していて、このところ毎日100名以上の一般市民がそれらの戦闘に巻き込まれ、尊い命を落としている。この国に住んでいても、そうした地域から行き逃れてきた人々を現場で目の当りにしても、正直なところ実感がわいてこなかった。

しかし今日、Batticaloaの現場に向かう途中、現地技術スタッフの実兄がこの日曜にMullativeで亡くなったと聞き、上記の出来事が急に身近に感じられた。夕方にBatti事務所に着く前に彼の実家を訪れる。亡くなった実兄は、体の悪い義母の安全を確保するために、戦闘地に近い場所へあえて赴き、巻き添えとなったらしい。

本人の遺体は実家に戻る術もなく、現地で埋葬された。実家には、遺影が置かれ遺体が置かれるはずのベッドのスペースが綺麗なサリーで囲われていた。ご両親が他界した後、7人兄弟の長男として家族を守ってきた彼の突然の訃報に耐える兄弟姉妹や親族の姿がとても、とても痛々しかった。そして、Kilinochiniにいるはずのその彼の妻や3人の子供の無事はまだわかっていない。(彼の訃報は、病院からの電話と、海外に住む親族が見つけた某Websiteに載る死亡者リストでわかったらしい。)

Batticaloaへの通りすがりに目にした数百本の乱れ咲くひまわりが墓碑に見えた。

ブログ4周年

2009年03月29日 | Weblog
本日で、このブログが5年目に入りました。

最初の頃がどんなやったか、自分のブログをちょっと読み返してみると、忘れかけてた記憶が戻ってきて・・・。頭の中のBGMはケツメイシの『さくら』、あの頃ちょうど流行ってた。

当時こんなにたくさんの人から送別会・壮行会をしてもらってたことに改めて感謝。あの時は、書類や荷造り等の準備で余裕がなかったなあ。汗

日本はそろそろ桜が見頃になってるそうで。写真は数年前の大阪の桜。春夏秋冬、とても美しい国です日本は!

避難民用の簡易テント(2)

2009年03月24日 | Weblog
久しぶりのColombo事務所。休暇を取ったのは実は6日だけで、それ以外は昼夜問わずVavuniyaやEldoretであんなにガシガシ働いていたのに、多くの職員が、

「1ヶ月の休暇はどうやった?」

と聞いてくる。まあ、実際自分の席にきちんと座ったのが約5週間ぶりなので仕方ない。溜まった仕事を、はしっこの方から取り掛かる。

以前、つくった避難民用の簡易テントが「暑い」という理由から、デザインの改善を要求される。そこで見本をColombo事務所の庭で作る(写真)。

前回のものは、昨年後半の調整会議で決められていた条件(予算、広さ、簡易性、迅速性、等々)を満たした結果なので、技術的に室内の温度については優先順位が低くなるを得ない(=決められた予算内では、暑さ対策が難しい)。その時は、もっと一戸あたりの予算を上げるべきだという自分の主張は、某国際機関により聞き入れられなかった。

それが今になって、うちの機関のShelter(テント)は暑いと上記機関が難癖をつけてくるのはどうかと思う。担当者が代わったからだけでは納得できない。しかし政治的に反論できる口述を身につけておらず、いつも歯がゆい思いをする。

でも良く考えると、こんな状況を作り出している○○に憤るべきなのだ。


もどってきました

2009年03月23日 | Weblog
出張途中で一時帰国したことになっていたので、関空からドーハまで飛び、そしてコロンボへ戻る。暑い。目の前を怪しい車が走っていた(写真)。なぜ故にさかさま???

会社からコロンボの空港に迎えに来てくれた運転手Aは、先月25日に北部Vavuniyaからコロンボまで送ってくれた同じ運転手。

A:「久しぶりやけど、どこに行ってたん?」
G:「うーん、一言ではいえないなあ」

長い旅でした。

のど自慢♪

2009年03月21日 | Japan

『日本らしいテレビ番組は?』

と聞かれたら、迷わず『NHKのど自慢』と答えるだろう。数々のアニメや『探偵ナイトスクープ』、そして『高校野球』ももちろん候補に入るやろうけど、やっぱり『のど自慢』♪。井筒監督の同題の映画にもあったけれど、そこまで一曲に思いを込めて人生をかけて舞台に立つほどの番組なんて、そうない。

また、役場の人が出てきたり、制服の学生が出てきたり、幼なじみ同士が出てきたり、と日本らしさ満載。自己表現が上手くないと言われる日本人やけど、曲に込めた思いをぶつける姿は圧巻。

先日の『のど自慢チャンピオン大会』で優勝した方が歌った「三日月」、よかったなあ。

携帯電話

2009年03月20日 | Japan
今回のケニア出張後に戻るはずのスリランカの家に寄られなかったので、日本の携帯を持ってきていません。(スリランカの携帯は持ってきていてつながります。意味ないか・・・。)

ですので、携帯にメールを送ってくださった方、読めないのでごめんなさい。またご連絡先がわからず、こちらからお知らせできない方への失礼ご許し下さい。

Happy Wedding

2009年03月14日 | Japan
弟の結婚式当日。

朝起きてとっさに何処にいるかわからない。そうだ東京までやってきたんやと思い出し、起きなあかんけど時差ぼけでまだしんどい。だらだらしていると、同室の長老の祖母に親戚らが挨拶にやってくる。話の流れで、自らの近況報告するも何から説明しようか迷う。

そうこうしているとあっという間にお昼も過ぎて式の時間。大阪から送ってもらったスーツも無事に体にはまり、親族写真撮影の後に人前式が行われる。格式を重んじてか、新郎新婦からお金を取れないからか、この人前式に関しては、式場だったホテルのサポートを得られなかったようで、司会進行は身内で行われる(後で知った)。そんなことにもめげず、自分たちの意思を通したご両人に拍手。司会で緊張している父親の姿を初めて見た。

その後の披露宴でフルートを吹くことになっていたので、合間の時間をぬって、ピアノ伴奏の人と音あわせ。なんせ、今回は服もお土産も楽器も、自分の持ち物はすべてスリランカに置いてきたままなので、ここで出来る限りの努力をする。楽譜は以前PDFで購入し保存していたものを午前中にホテルで印刷してもらい、譜面台には会社の青色ファイルを貼り付ける。普段と違う楽器なので、慣れる間もなく打ち合わせ終了。はぁ。

そして披露宴が始まる。友人先輩後輩の結婚式はかれこれ十数回と参列したが、身内の結婚式は初めて。職場や大学からのご来賓のスピーチ、友人たちの出し物等で、新郎新婦の人柄がわかるもので、家族の知らない一面も見られて興味深かった。

料理もお酒もケニアやスリランカではお目にかからないものが、わんさか盛られて出てきて興奮したのだが、自分の出番があるのでそんなに飲み食いできず(といっても結構楽しみましたが)、順番を待つ。

弟の高校サッカー部の同級生らの賑やかな出し物で会場が盛り上がった後、いよいよ出番となる。司会から自己紹介の後、「現在スリランカ勤務ですが、ケニア出張から昨日戻って来ました。お祝いにフルートで『早春賦』を吹きます」と話すと、会場からざわめきが。そりゃあ、普通そんな奴おらんで。

演奏の方は、旋律は外せないと意地で吹き切ったものの、ピアノに旋律が移り、ちょっとオブリガード(助奏)にまわると堪えてた感情が抑えきれずちょっと詰まり、それでも何とか終える。そして、よくわからないまま席に戻った。後で聞いたらもの凄いよかったとのこと、二人の大事な宴に花を添えられてよかった。

いつまでもお幸せに。

Eldoret - Nairobi - Doha - Kansai - Haneda

2009年03月13日 | Kenya
Eldoretのホテルを木曜日の朝8時前(現地時間)に出て、ナイロビ空港、ドーハ空港、関西空港と飛行機を4回乗り継いで、羽田に降り立ったのが金曜日の夜9時過ぎ。ゲートに着いたら、思わず感極まりそうになったが、それは明日の披露宴においといて・・・。

空港で家族と待ち合わせをしていたので、ANAのターミナルから移動するのに

G:「JALの駅どこですか?」

とその辺の日本人に日本語で聞いたら、

X:「アイ キャント スピーク イングリッシュ!」

と逃げられた。なんでやろう???

そんなこんなで、会場のホテルに着いたのが夜11時前。約33時間の移動でした。ほんま、間に合ってよかった。

*写真は、ナイロビ空港。外観はとてもかっこいい。

スラムドッグ$ミリオネア/SLUMDOG MILLIONAIRE

2009年03月13日 | Weblog
今年のアカデミーで作品賞を受賞した"SLUMDOG MILLIONAIRE"を移動中の機内で見た。

日本人にも「ファイナル・アンサー?」でお馴染みのクイズ番組と孤児の生い立ちを巧みに絡めて、インドにおける諸問題の数々を構えることなく描いていく技は素晴らしい。

描かれた諸問題はスリランカにも共通なものが多く、南アジアに住む人々にとっては特に新鮮なことではない(残念ながら)が、こうした現状を知りたい日本人の方々にはお勧めの作品。

(見ていない人のためにここに多くを書くことは控えます。)

Long long trip

2009年03月12日 | Kenya
My assignment in Kenya is completed this morning and my colleagues here seem to be satisfied with my performance, which is great. I'm about to travel to Haneda through Nairobi, Doha and Kansai airports to catch my Bro's wedding on Saturday. Wish me luck to be there on time!