in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

仮設住居引渡し

2010年09月25日 | Haiti
昨日のPort au Prince周辺の風雨で、多くの被災地キャンプがかなりの被害にあう。死者も出た。うちの事務所でも、昼食をとるために設置されていたテントが、杭をしっかりうっていなかったので吹っ飛んでいた(けが人なし)。

翌週に仮設住居の引渡しが予定されていたCorail地区でもテントが被害を受け、新しくテントを配るのではなく、仮設住居引渡し日を前倒しした。まだ全住居が竣工していないので、まず竣工検査の終わった111戸のみ。体の不自由な人や老人、妊婦の居る世帯を優先的に移ってもらう。写真のご老婦はよそ行きの服に白い帽子で娘家族と入居された。そんなに広くはない室内(18m2)をくまなく見渡しておられる。

↓職場の広報官が受け渡しの模様を撮った写真のスライドショー

After the storm, shelter for the homeless

少々の混乱はあったものの、無事に引渡しすることができた。これまでの苦労が少し報われた気もするが、さらなる課題はこれから。今日ぐらいは考えないでおこう。


Please ― Do Something!

2010年09月20日 | Haiti
今朝のNY Times紙の一面に載った記事

Haitians Cry in Letters: ‘Please — Do Something!’

『お願いだから、何とかしてくれ』と訳せるだろうか。被災者キャンプを運営する同僚らによりキャンプに設置した投書箱に寄せたれた手紙には、被災者の悲痛な叫びが切実に綴られている。


誰が悪いとか、きちんと対応していないとか言うつもりはないが、例えばこんなことが身近におこった。記事の写真に写るキャンプでは、仮設住宅が完成しているのに(私のチームがかなり奮闘したのに)、トイレができていない(隣のブロックと一時的に共有すれば良いのに)、照明が間にあわない、住民への説明が行われていないからと、引渡しを2週間も延期している。全く、他チームや他機関の不甲斐なさに呆れるばかり。

予定時期を大幅に遅れているので厳しく意見すると、業者が悪い、物品調達部門の対応が遅い、担当スタッフ交代時の引継ぎがなされてなかった等と、他に理由を求めるばかり。そうしている間にも、毎日キャンプで大変な思いをしている被災者が居るというのに。まるで他人ごとのように話す奴らに、怒鳴ってやった。

途上国かつ、災害後で平常時まで戻っていない環境で、メールや注文書一本でことが運ぶわけがない。毎日、朝晩と確認し続けて、さらにあかんかったときのための別案1、2、3と用意しておかなければ、目的は達成できない。そうしなければ、最後のしわ寄せは、結局被災者のもとに来る。

it made my day

2010年09月02日 | Haiti
あるNGOの会議室で、「仮設住居入居者の選定」と「入居者の権利」等の議題について、法律家も交えての意見交換。仮設住居を作ってるだけでいい身分でいたかったのだが、立場上こうした会議にも参加さぜるを得ない。

そうこうしていると、ハイチで見たこともない生菓子がテーブルの上に。会議中、気になって仕方なかった。