in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

食糧配布

2007年01月31日 | Weblog
北東部の情勢は相変わらず思わしくなく、避難民への緊急支援が必要とされている。うちの機関では、昨年7月ごろより、仮設住宅提供のほかに、簡易トイレの建設、食糧・生活物資の配布、輸送支援、医療支援を行っている。食糧配布の現状は耳にするだけだったが、今日、Batticaloa事務所が送ってくれた写真を見て、言葉を失った。

昨年末から、緊急支援担当の職員のC君(イタリア人)が赴任したので、自分の仕事量が少し減り、他の作業にも時間を使うことができるようになった。

水ぼうそう/Chicken Pox

2007年01月30日 | Weblog
仮設住宅地で、水ぼうそうが蔓延した話をちょっと前に書いた。(あの時は、避難所の数人がかかっただけで、当時男性が亡くなったのは、水ぼうそうとは直接関係がなかった。)

今回、環境を改善するColombo市内のある避難所では、衛生状態がすこぶる悪く、前回の比ではない。ほとんどの子供達が水ぼうそうの赤い斑点を顔中につけて走り回っている。気の毒なことに、自分の不在中に、大学出たてで新任の女性技術者がかかってしまい、数週間の自宅待機となっていた。

この国で、稀な女性スタッフを育てようと期待していた矢先のこと、これで辞めると言い出さなければよいが・・・。明日にでも電話してみよう。


(後日記)2/1に電話してみたら、「家に居ても退屈で、早く完治して事務所に出てこれるようにします」とのこと。よかった。

再びColomboに

2007年01月29日 | Weblog
再びColomboに戻ってきた。朝に空港に着いたので、一回家に帰って着替えてゆっくりしようと思っていたら、C大ボスから「どこにいるねん、話がある」との電話がなり、そのまま直行。すでに気温30度近い中、コートを持って事務所に登場した。

C大ボスには、今年になって初めて会うので新年の挨拶と出張の報告をした。同僚らと、お土産のチョコレートを囲みながら、向こうの体験談をして一日が終わった気がする。写真はGeneva郊外にて。

眠らない空港

2007年01月28日 | Weblog
乗換えで降り立った深夜2時のDubai空港、こんな時間にもかかわらずたくさんの人が買い物をしている。よく考えたら、不思議な光景。
かくゆう自分もスタッフのためにデジカメを買う列に並んだ・・・。

ロンシャンの教会/Chapelle de Ronchamp

2007年01月27日 | France
雪の積もる道を踏みしめ、凍えながらやって来ましたChapelle de Ronchamp(ロンシャンの教会:1955年竣工)!

粉雪の舞う中、その建築は荘厳さと寛容さを併せ持っているように感じた(撮影時刻は午後3時頃)。その素晴らしさについては、私が敢えてここで書く必要はないが、百聞は一見にしかずとはこのことかと思う。外観は360度とさまざまに表情を変え、内部の光の差し具合、傾斜した床・優れた音響効果など、これまで見てきたどんな写真や書籍を用いても、その良さは伝えられない。20世紀建築の代表作といわれるゆえんを実感した。

誰も来ていなかったので、礼拝堂内部で一人30分ほど時を過ごす。建築内部も寒いのだが、外の零下と比べたらぬくいので、ほっとする。昨日までの本社での軋轢や抑圧から解放され、また一生訪れることはないだろうと思っていた地に立つことができたことに感謝する。誰もいないのをいいことに、なんとなく歌を歌ってみた。よく響いた。


*設計したのは、ル・コルビジェというスイス生まれの建築家。
*この教会は、スイスよりのフランスに位置してます。

GenevaとGenova

2007年01月26日 | Switzerland
この業界に入るまでは、ジュネーブをGenevaと書くとは知らなくて、イタリアのジェノバ(Genova)と確かに混同していた。ここに来て、そんな懐かしい間違いを思い出す。

火曜日からの研修は本日午前中に終わり、本来なら半日観光にでも出かけたいところだが、本社にて新規プロジェクトの打ち合わせ、お礼参り等々。すごいなーと思ったのは、いかに大変な仕事をかわすかという、その技の巧みさを目撃したこと。スリランカの地方事務所から出てきた田舎者が太刀打ちできるレベルではない。

滞在しているホテルから、スリランカのスタッフとメールで仕事のやり取りを毎晩するついでに、同僚のM嬢に「本部は大変なところやでー」とメールすると、翌日「C大ボスが、あいつには外の世界を見せとかなあかん」と言ってたよと彼女からの返事。そういうことですか。。。

話を戻して、新規プロジェクトのこと。結局、なんやかんやと押し付けられて、気がつくと本社の担当者らは消えるように帰ってしまって、ひとり残業。それでも窓の外の夕焼け空(写真)を見ることができたので、まっいいかと思う。遅くに、ホテルに戻ってスーツを着替え、他の研修生らとBarで合流する。自分の仕事も忙しいと思っていたが、結構恵まれていることを知る。

銀世界

2007年01月24日 | Switzerland
昨夜からの雪が積もり、Genevaは辺り一面真っ白になった。

4日間の研修は今日が2日目。昨年、うちの機関が、自然災害後の避難所の運営について、国際機関の代表として各国においてリードすることが決まった。それに備えて、これまでの災害復興における活動について、議論しておくのが今回の研修の趣旨である。それに加えて、他の業務の打合わせやもうすぐ始まる恒久住宅地建設の順備などで、研修会場(写真)と本部を行ったり来たり。

宿が同じアフリカから来た職員らと一緒に飯を食いながら話をしていると、違った世界観に自分の価値観が揺さぶられる。

イグアナ出現!

2007年01月20日 | Weblog
いま住んでいる家には、リビングに面して8畳ほどの中庭がついている。天気が良いので、扉を開放してのんびり本を読んでいた。

すると、カサカサカサと聞きなれない音がする。あたりを見渡すと、床にいた体長30センチほどのイグアナと目が合う(トカゲかも?)。

さすがにびっくりしたが、ブログ読者にこの驚きを伝えようとカメラを手にするも、逃げられてしまう。なんとか後姿だけ撮影に成功した(写真)。


恒久住宅建設/Permanent Housing Construction

2007年01月18日 | Weblog
「ちょっとこれ見てくれる?」と渡されたのが、恒久住宅500軒と学校などの公共施設が計画されたマチの企画書、総事業費約1,000万米ドル(約12億円!)のプロジェクトだった。

「明後日、ジュネーブ本部が契約するらしいから、中身よんでコメント頂戴」って、A姉さんそれはあまりにも急すぎませんか。。。