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in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

Zona Colonial, Santo Domingo

2014年03月04日 | Dominican Republic
サントドミンゴの旧市街地はZona Colonial(植民圏)とかCiudad Colonial(植民都市)呼ばれ、趣がある町並みだなと思っていたら、世界遺産に登録されているとのこと。コロンブスによって建造された新大陸(南北アメリカとその近隣の島々を集合的に表す)における最初の植民都市で、16世紀には新世界でこれまた最初の大聖堂や病院、大学などが建てられて、その建物や跡地が残っている。

日中は暑いので日が翳り始めた夕方5時ぐらいから、街を歩くのがお勧め。保存作業が数年前から始まり、メインのコンデ通りにも魅力的な店がちらほら出来始めた。大小あわせて100を超える店が並んでいるのに、以前は入りたいと思う店が1軒もなかった。

通りを2ブロック外れたところで、昔(16-17世紀!?)の住宅6棟を大規模改修かつ増築した集合住宅が売りに出ていて、ひやかしでのぞいて見る(写真)。
La Castilla

歩きながら、最初にこの街を訪れてから丸4年たったことに気がつく。そしてハイチで働き始めたとても大変だった時期、積み上げてきた道程を振り返った。

カーニバル 2014

2014年03月02日 | Dominican Republic
ハイチのカーニバルを避けて、週末にドミニカ共和国(ドミ共)のサント・ドミンゴに来たのだけれど、こちらもカーニバルが行われていた。昼の1時ぐらいから、ドミ共のいろんな地方からの団体が参加し、どんどん出てくる。各団体のテーマは、本来の宗教行事の意味合いから先月27日に独立記念日(1844年にハイチから独立)の祝いや、奴隷時代の風習など、観ていても飽きない。2月は各地方で行われたものがこの日は首都に勢ぞろいしたとのこと。

一応、パレード側と観客側を仕切る柵が設けられ、警官も大量投入され(一緒に楽しんでいるみたいやったけど)、ハイチのそれに比べるととても安全で管理されている。約300の団体が出てきて、夜7時頃までやっていた。運良く曇り空だったので、参加者も関係者も助かったのではないだろうか。

サンチアゴ

2013年11月17日 | Dominican Republic
チリやキューバ以外にも、サンチアゴという街がドミニカ共和国にある。今回はハイチの連休を利用してやってきた。遅い朝食を食べながら、目の前の工事中のビルを見ていると、ヘルメットも何もつけずに作業員が普通に仕事をしてた。

テレビの海外ニュースでは、フィリピンの台風被害がひっきりなしにやっていて、居た堪れない気持ちになった。
またスリランカでかつて紛争地だった北部ジャフナへ英国のキャメロン首相が訪れたニュースもやっていた。スリランカ政府は、国内外から問われている内戦時の一般タミル人の殺害を一切否定しており、その可能性に関する調査の必要性もないと断言している。世界中の批判を受けても、その姿勢を変えないところは私には理解できないが、家族や友人を失くした人々がたくさんいることや、数え切れないタミル人行方不明者が出ている現実を敢えて無視し続けるなら、また何十年か後に内戦を繰り返してしまうのではないかと気にかかる。

ご近所さんの国々

2013年04月16日 | Dominican Republic
資金援助団体(ドナー)の企画で、ドミニカ共和国、ハイチ共和国、ジャマイカ、キューバ共和国の4カ国から、お互いの活動について報告しあう。

今回は、『ローコスト住宅におけるハリケーン対応について』ということで、自分が急遽発表することになった。これまで地震後に建ててきた仮設住宅の、設計上の工夫や現場での苦労点といった内容の30分程度の発表だった。

会議の言語はスペイン語だったので、通訳をつけてもらい、無難にこなす。同時通訳ではないので、通訳者が話している間に一息ついて冷静になれる時間があり、自分にはよかったが、時間が倍かかることや真意が伝わったかどうかは疑問が残る。質問を受ける中で、まあまあの出来と判断。どたばたで、上着をハイチに忘れてきてしまったが、他の参加者がわりとカジュアルな服装なので助かった。

ハイチのご近所さん同士で、似たような点もあれば、へぇと思う点もあり、興味深かった。ハイチのようにほとんど全ての材料を輸入材で賄っている国は、工事費が必要以上に高くつく。どんなに立派な設計基準や工法が確立、そして周知されても、建築コストがかさむのでは、なかなか現場で実用されない。これはいわゆる先進国・後進国にかかわらず、根は一緒。ケーススタディとして、いろんな例が発表されたが、一般人がそれを模倣するかは、今後の課題ということで・・・というありがちなまとめが多かった。

予想以上にスペイン語圏のドミ共やキューバの発表者はよくしゃべる。そのスタイルにもお国柄がにじみ出ていた。キューバからの参加者は海外旅行経験がめったにないので(最近、国政がかわりつつあるが)、最初から最後まではしゃいでいた(無理もないか)。活動の情報をどこまで他国の参加者と共有しているのかは気になるところであった。

ジャマイカからの参加者とは英語で気軽に意思疎通が出来るので、話が弾む。元イギリス統治国だけあってか『私はコーヒーより紅茶なの』と正装した参加者と話しているとスリランカのことを強く思い出した。

無理してでも、彼らの経験のためにハイチ人スタッフを連れてくればよかった。




学び多き出張

2012年10月31日 | Dominican Republic
普段は一人で建設事業現場や当事国の担当者に会うことが多い出張だが、今回は大ボスGと営業周りなので、超新鮮。かつ、大ボスがどのように各国大使らと会話を進めていくか間近に見られて学ぶことが多し。

朝食から夕食までずっと一緒なので、仕事の話からたわいのない話まで、普段はアポを取らないと会えない大ボスとの時間が贅沢にいくらでもある。

終わりを迎えつつあるShelter事業の話になって、「過去2年間で4,000万米ドル(約32億円)の予算を執行するのがとても大変だったが、いいチームに恵まれて無事に終えることが出来そうです」と言うやいなや(謙遜ではなく本当にそう思ってきたのだが)、大ボスが「そんな時は、お前が完璧にmanagementして完了することができた、と言いなさい。自分が主張しないと、組織内では誰も認めてくれんぞ」と即答された。前々から、好意的な先輩方にも言われてきたのだが、国際機関で生き残る術らしい。日本人、というか自分にはどうも難しい戦術だ。

挨拶周り

2012年10月30日 | Dominican Republic
サント・ドミンゴに仕事で来たのは2010年3月以来。正確には、ハイチへの移動途中で通過しただけなので、きちんとうちのドミニカ共和国(ドミ共)事務所で仕事をしたのは、今回が初めてか。ハイチを管轄している大使館が、ハイチではなく隣国ドミ共にある国が多いので、大ボスとMさんと自分とで挨拶周り。

今日は二手に分かれて、自分は一人でK国大使館へ。対応して頂いた領事は以前、在日本K国大使館に3年勤務されていた経験があり、日本語で始まった挨拶はそのまま本題にも使われた。敬語や外交官特有の言い回しなど、私の日本語よりはるかにお上手で、恐縮してばかりだった。東日本大震災の時は、本国から救援で来られた100名強のスタッフと共に仙台まで向かったお話を伺うと、心から感謝の気持ちが湧いてきた。普段は逆の立場だけれど、被支援国の人々は自分を同じように思い感謝してもらっているのだと気がついた。本題の方も手応えをつかんだ会合だった。

普段着で歩いていると、現地人からお土産や店の呼び込みなど、毎分のように頻繁に声をかけられるが、スーツを着ているとタクシーの運転手ぐらいしか声をかけない。皆、誰彼なしに声かけるのではなく、よく見ているのだ。

スーパー・ウーマン

2012年10月29日 | Dominican Republic
新しい大ボスGのお供で隣国ドミニカ共和国へ陸路で出張。国境を超えたところで見かけたバスは、荷物が超満載(写真)。物価が安い『ドミ共(と業界人は呼ぶらしい)』で購入して、無理してでもハイチに持ち込のだろう。

同じく出張できた同僚Mさん(イタリア人・人身取引対策担当)は、語学万能。7時間ほどの移動中の車内では、英語で仕事の話し、時々仏語で冗談を言い、運転手にはクレール語で指示をする。ドミ共で迷った時には通りを歩いている人にスペイン語で道を尋ね、彼女の息子の面倒を見ている彼女の母(息子の祖母)にイタリア語で電話をしていた。さすがの大ボスも驚いたようでコメントすると、実は独語もできるとMさん。びっくりした。


帰り道

2012年08月20日 | Dominican Republic
楽しい時間もあっという間にすぎて、帰り道。田舎だけれど、舗装された道をひたすら走る(写真)。ドミニカ共和国は、観光業に力を入れているだけあって、交通関係のインフラ整備は進んでいる。国際空港も3つ(4つ?)もあるし。

途中、首都のSanto Domingoのスーパーで日用品などの買い物する。車なのでカートに乗るだけ一挙に購入。Port au Princeで買うよりも半額ぐらい安い。購買層が多い+自国製品がメインだからだろうか。ハイチはドミニカ共和国と比べて、平均収入は低いのに生活費は高いという非常に恵まれない環境状況にある。その理由はいろいろあるのだけれど、一番の理由は政治が安定していないからと言われている。同じ島なのだから自然や地理的環境はほぼ同じだろうに、これだけ差がつくと見ている方も愕然としてしまう。

西へ東へ

2012年08月19日 | Dominican Republic
3連休の週末、航空チケットの取れなかった友人夫妻に言いくるめられて、隣国ドミニカ共和国へドライブ旅行。家でゆっくりするつもりだったのに、まあ仕方ない。といいつつも結構エンジョイした。

All-inclusiveというパッケージが売りの海沿いリゾートに泊まって、3食(+スナック)食べ放題、アルコール飲み放題、ショーやゲームなどのイベントも含まれて、一泊一人あたり80米ドルほど。快適すぎて、脳みそがふにゃふにゃになってしまいそうだった。

選挙色

2012年04月08日 | Dominican Republic
隣国ドミニカ共和国の地方都市(タウン)Azua近くで見かけた大統領候補の選挙事務所(写真)。選挙戦に政党色でアピールするのは、多くの国で見られるが、ここまで徹底した選挙事務所は珍しい(と思う)。