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in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

さしいれ

2005年04月25日 | Weblog
PさんがAmparaやTrincomaleeなどの東海岸の現地事務所を廻って、事務所に戻ってきた。「一人にさせて悪かったな」と言われると、心配してくれてはったんやなと嬉しい。東側の様子を聞くと、Colombo周辺よりも資材調達や施工業者の確保が難しいながらも、Colombo周辺に比べて順調に進んでいるようであった。何が違うのだろう(ここでは省略)。現地では、さまざまな組織が支援に入っているようで、いったいスリランカ全体でいくつの仮設住宅をつくるのであろうか。仮設よりも恒久住宅をつくったほうがいいのではないかという声があり、一方で、今作っている仮設が(住民が住みついて)恒久住宅になるのではないか、といろいろ言われている。

昼から、役所に確認をもらうための図面をDに渡しにいく。その帰りにいつもの現場による。汗だくになって敷地内を歩いていると女の子がやってきて、もどかしげに一切れのスイカをくれた。嬉しくて食べるのがもったいないと思ったけど、写真を撮ってかぶりつく。カラカラに渇いたのどに甘いスイカが通っていく。この味は忘れないやろうな。
帰りに母親らしき人に御礼を述べると、隣のおばちゃんが「あんたには頑張ってもらわなあかんからね。早く仕上げておくれよ」とのお言葉。なるほど、スイカにはそんな意味がこめられたわけですね。

事務所に戻って一仕事した後、PさんとDと3人で飲みに行った。3人とも工期が遅れている原因をわかっているのだが、自分たちではどうしようもない力がはたらいていて、今は堪えるしかない。できることからしよう、そんな話で終わった。言いたいことをうまく表現できない自分自身にひとり腹が立った。

朝出かける前にテレビを見ていたら、尼崎での脱線事故のニュースが飛び込んできた。