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in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

テント生活

2005年04月18日 | Weblog
担当することになったColombo、Kalutara地区周辺を受け持つ施工業者と顔合わせ。Pさんが仕切っていろいろ確認してくれたが、今月はじめの設計変更を業者が把握していなかったらしく、資材の調達が遅れそうな気配。先行きの不安を感じさせる引継ぎであった。

打ち合わせが長引いたため、昼飯を食いそびれた。そのまま現場に行こうとしていたら、
Rさんが「わしらのを一緒に食え」と弁当を分けてくれた。とても嬉しかった。

その後、Kalutaraにある約2万5千平米の市民グランドの現場に行く。
この避難所では、80のテントに172世帯591名が住んでいる。
一世帯あたり3.4人、人数の内訳は表のようになっていて、15歳以下の子供が約3割をしめる。

       女性    男性   合計
0-7歳   46    46   92
8-15歳   50    55   95
16歳以上  208   186  394
合計    304   287  591


現状把握をしていると、被災者らしき男性たちが詰め寄ってくる。
シンハラ語なので何を言っているかわからないが、怒っているのは一目瞭然。
同行したRさんに通訳してもらうと、以下のような内容であった。
「津波から3ヵ月以上もたつのに、仮設住宅の数が足りない。
 工事がこれ以上遅れるのなら、自分たちが作るから、
資材と場所をすみやかに提供してほしい」
ごもっとも。

今週はこのグランド内に建てる200戸の仮設住宅のレイアウトを考える。
トイレなどは他の機関が担当しており、彼らと連携しつつ、
すでにテント暮らしをしている人々の声を聞きながら、進めることになる。