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in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

ここはどこ?

2005年04月22日 | Weblog
新しい現場の様子を見に行くことになった。今日の運転手は英語が話せないので、事前に行きたい場所をシンハラ語の話せる先輩に説明してもらい向かった。(地図があればよいのだが、どうもないらしく、運転手が地図を読めるとも限らないらしい。)
現場では、Field Officer(現場担当官?)のDと待ち合わせしていたので、携帯で「着いたよー」と連絡する。Dが15分後に到着するとのことで、それまで敷地内をうろうろする。この場所も学校の運動場にテントが張られている。他の機関がすでに仮設住宅を建設していた。雑貨屋も発生していた。

しばらくしていると、「どこにおるねん」との電話がかかってくる。「だから、さっきから待ってるで」と答えると、「今、青いテントのそばにおるから、早く来い。」と言われてもここには、青いテントなんてない。

え、ここはどこ?

先輩か運転手の勘違いと思われるが、いまさら仕方がない。場所をかえて、Dと待ち合わせすることにしたが、その場所を運転手にうまく伝えられない。自分も道を完全に覚えているわけではないので、結局、わかりやすいKalutaraの大寺院前で待ち合わせする。

無事に落ち合って、新しい現場(廃校跡地)へ行くことができた。
帰りに例の市民グランドにより、避難所責任者の数人に配置図について意見をもらう。トイレに近い住宅の移動を求められた。やはり臭いが気になるとのこと。250戸の住宅に、850名前後の人が2年間生活することになるのだから、ちょっとした村の誕生である。

もう一度、敷地をまわって確認していると、3日前(4/19)に何もなかった場所に仮設の家が建ち始めている。ちょっと、待ってや。作業をしていたのがテントの住民だったので、事情を聞くと、他の組織の支援を受けて、家を建て始めたとのことである。
「来週にも工事に入るから、無計画に家を建てないでほしい」と説得しても、
「もう4ヶ月もたっているし、雨期が近づいているから、待ってられん」と聞く耳を持たない様子。そもそも、英語がほとんど通じていないようで、会話にならない。そうこうしていると、40人、50人とテントから人が集まってくるし、同行したDは、「数日前に担当者会議をしたときには何も聞かされなかった。信じられない」と切れるし、もうどうしようもない。お互いの組織の担当者間で調整をしてもらうことにして、ひとまず引き上げる。

途中、アイスを食いたいというDに付き合って、寄り道する。大分落ち着いた様子で安心した。