Kオジサンの気の向くまま

日々のあれこれ・・・・・思いつくまま

12/2、大曽根駅前探訪 「巨大地下雨水調整池を見学する」

2015年12月02日 22時17分53秒 | 見学 ゆうゆうなごや

ゆうゆうなごやの12月例会に参加しました。今回は名古屋市北区大曽根で、大曽根駅前を訪ねるものです。
大抵の人なら、駅前の地中に巨大な地下の雨水調整池が有るとは知りません。そのような巨大雨水調整池が大曽根駅の駅前地下に有り、見学することができました。普通なら見学できないような施設の裏側を公開して貰えました。対応してくれたのは名古屋市上下水道局名城水処理センターの3人の職員です。普段は無人の施設ですが、私たちのためにわざわざ便宜を図って貰えました。


大曽根駅前。
この広い場所の地下に雨水調整池が有ります。
地下に有りますので、この状況からは、全く想像出来ません。




集合場所は大曽根駅となっていました。
水処理センターの澤山さんがわざわざ迎えに来てくれました。
案内されて大曽根雨水調整池の入口へ向かいます。





私たちを迎えに来てくれた人の他にも、名城水処理センターの職員の方が入口で迎えてくれました。
この場所。
普段は無人の場所です。





入口から入り、階段を下へ下へと降りて行きます。





配電盤の有るコントロールルームを通っていきます。





広い部屋に通され、コチラでレクチャーを受けます。





説明してくれるのは先程、迎えに来てくれた澤山さんです。





大曽根駅前の地図です。
調整池へは南側と北側から雨水が流れ込みます。
綺麗な雨水は堀川に流され、砂利や砂、落ち葉などを含んだ汚水は名城水処理センターへ送られます。
北と南の範囲は聞き漏らしましたが、東は砂田橋。西は平安通りまでの範囲で、300ヘクタールの面積をカバーしているそうです。




大曽根雨水調整池(地下施設)イメージ図。
大曽根駅前に駅前広場が広がり、その地下に地下通路、自転車駐車場、集客施設があります。B2は地下駐車場となっています。その下が雨水調整池です。地表からの深さが28.5メートルとなっています。

この雨水調整池は、通常は無人で、常時自動制御となっていて、雨の時は遠隔操作していると説明してくれました。調整池に雨水が入るのは、年間で7回から8回程だと言っていました。
今回、晴天でしたが、雨が降っていたりする天候の下では見学が断られる可能性が有りました。




調整池の構造概要です。
左側は北部幹線と北部第二幹線から流れ込みます。
右側は東部・西部幹線からの流入です。調整池にはA池、B池、C池となっていて、B池、C池は火核的綺麗な雨水で天候が回復してから徐々に堀川へ放流されます。A池は砂利や砂などを含む汚水で名城水処理センターにポンプで送られます。
Mさんがここの総工費を聞きました。391億円だそうです。地下駐車場を含めたりして膨大な金額なったのでしょう。
着工が平成8年で完成が平成18年だと説明が有りました。10年の歳月を要しました。単純に捉えても、毎年30億円余りの予算が使われたのでしょう。現地の測量、そして設計。その後に工事にかかります。場合によっては立ち退きが有ったのかも知れません。この工事のために起債し、進めてきたことと思います。大きな事業だったと言えます。




説明が終わり、白いヘルメットを着用して現場を見学します。




現場に入りました。
白いヘルメットが私たちです。見学者用に備えて有りました。
黄色いヘルメットが案内してくださった職員の方々です。




こちらは巨大な雨水の調整池です。
照明の必要無い場所ですので、照明が有りません。底が見え無いような深さです。
光源が無く、シャッターを切るのに苦労しました。
右は手摺が有り、更に深く降りて行く階段です。




深い調整池を覗き込みます。





ポンプ室に来ました。




巨大なモーターが見えます。
その下には大きなポンプが着いています。
このポンプで雨水を流します。




職員に詳しく、質問しています。




太い鉄管。
雨水排水管と汚水排水管です。




太いパイプです。
ポンプで外部に送出します。




下にモーターとポンプが見えます。





1号フラッシュバルブ。
送出する度合を計器がパーセントで表示します。
このようなフラッシュバルブがズラーと並んでいます。
全部で28基並んでいます。構造的には、調整池が28個の枡に分かれているのでしょう。



フラッシュバルブがズラーと並んでいます。
歩きながら職員に質問しています。




最後に。
先程、ヘルメットを借りた場所に戻ってきました。
そして、ここへ来場した時に見かけたコントロールルームのパネルです。





パネルをアップで写しました。
この施設内に、フラッシュバルブが28基並んでいることや、A池、B池、C池となっている事が良く判ります。




資料として頂きました。
大曽根雨水調整池の施設概要です。長さが150メートル。幅は50メートル。貯留池容量が34,000立方メートルとなっています。
大規模な雨水調整池。
駅前の地下の隠れた場所に有りました。



見学を終えて
誰かが言っていました。「床上浸水なら、床下浸水に。床下浸水なら・・・・無しに・・」。これまで浸水被害に有っていた地域が、この施設が活躍することで、少しでも浸水被害の軽減に繋がるという意味でした。
供え有れば憂い無しと申します。この施設が稼動するような場面が有って欲しくないですが、万が一の時には頼りになる存在です。
「都会の隠れた安心を見た」そんな印象がしました。
今回も、有意義な見学でした。

見学の関連性が面白いです。
ゆうゆうなごやで今年、6月18日に堀留水処理センターを見学しました。いわゆる汚水処理場です。
今回、説明を担当してくれたのは名城水処理センターの職員でした。組織は異なりますが、同じ名古屋市下水道局の組織内部となります。雨水調整池から名城水処理センターへ汚水を送っていました。
この施設から送った汚水が、以前に見学したと同様の施設に送られていると考察する事が面白いです。


下の写真は大曽根雨水調整池の施設入口で目にしたものです。フェンスの向こう側の壁に有りましたが、大きさが小規模で目立ちません。市民にこの施設を周知させるために、もっと目に触れる場所で大きなプレートを設置したらと思いました。
出来ることなら、補助金、起債、市費などの財源を明記し、構造の説明も有ると良いと思います。
税金がこのような施設に使われていることをPRするためにも。





ランチタイムで

見学が終了し、昼食で大曽根嘉文に向かいました。




左は私が注文したランチで、右はMさんが頼んだカツ丼です。カツ丼は510円とお値打ちでした。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする