小学校の同級生に、誠君という男の子がいました。みんなマコちゃんと呼んで
いました。勉強も運動も苦手で、今で言う発達障害だったのかもしれません。
40年も前のことですから、当時は発達障害なんていう名称も特殊学級もなくて、
障害のある子もみんな一緒のクラスで勉強していました。
4年生か5年生の時だったと思うんです、先生がこんな質問をしました。
「猫の目がどんな形をしているか分かる人?」 なんの授業だったかは覚えてい
ないのですが、その時の場面だけは記憶に残っているんです。
みんなが「丸」と答える中で、いつもは自信なさげなマコちゃんが、この時だけ
は「細長い」と大きな声で答えました。それを聞くと、「そんなはずないだろ」とか、
「馬鹿だな」とか、みんな一斉にマコちゃんをけなし始めました。けれどマコちゃん
の答えも正しかったんです。暗い所では丸いけれど、まぶしい所では細長くなる、
というのが正解でした。

あの人が言っているから間違っていない、あんな奴の言うことだから当てには
ならない、そんな風に決めつけることがどんなに危険か。
「猫の目は丸い、とは限らない」 40年前にマコちゃんが教えてくれていました。
いました。勉強も運動も苦手で、今で言う発達障害だったのかもしれません。
40年も前のことですから、当時は発達障害なんていう名称も特殊学級もなくて、
障害のある子もみんな一緒のクラスで勉強していました。
4年生か5年生の時だったと思うんです、先生がこんな質問をしました。
「猫の目がどんな形をしているか分かる人?」 なんの授業だったかは覚えてい
ないのですが、その時の場面だけは記憶に残っているんです。
みんなが「丸」と答える中で、いつもは自信なさげなマコちゃんが、この時だけ
は「細長い」と大きな声で答えました。それを聞くと、「そんなはずないだろ」とか、
「馬鹿だな」とか、みんな一斉にマコちゃんをけなし始めました。けれどマコちゃん
の答えも正しかったんです。暗い所では丸いけれど、まぶしい所では細長くなる、
というのが正解でした。



あの人が言っているから間違っていない、あんな奴の言うことだから当てには
ならない、そんな風に決めつけることがどんなに危険か。
「猫の目は丸い、とは限らない」 40年前にマコちゃんが教えてくれていました。
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