他己紹介

　4月27日から、結城市でカウンセリング講座が始まりました。8つの理論を
5回で紹介するため、1回当り4時間かかってしまいます。チョッときついかも？

　こうした教室では自己紹介から始まるのが普通ですが、私は他己紹介をし
てもらうことにしています。2人ペアを作って自己紹介するんですけど、その後
他の参加者に自分のパートナーの紹介をして上げる、というのが他己紹介な
わけです。「自己紹介の時はメモを取らないで聴くように」という条件を付ける
ので、相手の話をしっかり覚えておかないと、他の参加者に紹介出来ないじ
ゃないですか。集中して話を聴くということを、これで体験出来ちゃうんですね。

　　　　　　　　　　　　　　　メモを取るということ
　会議や教室で一生懸命メモを取っている人がいます。あのメモって、後で読
むんでしょうかね。　おそらくほとんどの人は、メモの取りっ放しなんじゃないで
しょうか？　かくいうこの私も、メモったことを後で読んだりしないですもの。
　メモをするエネルギーを、集中して話を聴くことに向けるほうが、よほど効率
的なエネルギーの使い方と言えるのではないでしょうか。これも省エネでしょ。

頭は冷たく、心は熱く

　大好きなサスペンス番組を観ていたら、検事役の主人公がこんなことを
言う場面がありました。　「頭は冷たく、心は熱く！」
良い言葉ですよね、そのセリフにすっかり感心しましてね、
「なるほど、これは検事だけじゃなく、誰にとっても言えることだな」なんて
思ったんです。思い入れが強すぎたりすると、心だけでなく、つい頭まで
熱くなってしまうことがありますものね。そうなると、冷静な判断能力は失
われてしまいます。
　　　　　　　　　　　　　　　面会交流
　私達は県内で唯一、面会交流を支援しているNPOです。離婚や調停等
の事情で別々に暮らしている親子が、面会出来るように仲介しています。
子どもが寂しくないように、いわば子どものための支援が目的です。
ところが、子供に会いたいという自分の思いで熱くなり、頭まで熱くなって
しまう親御さんもいらっしゃる。
　子どもにとって大切なことは何なのか？　子どもの立場に立って考えて
もらうには、「冷たい頭」が何より必要でしょう。


　　　　　


　

正反対の２人

　この４月から職場復帰出来るようになった、２人の青年がいます。一人は無口で
口下手な、非社交的な青年。もう一人は、人当たりの良い社交的な青年。性格は
正反対でも、会社に行けなくなった理由は同じ。職場不適応がその理由です。
　しかし、性格が正反対の２人が同じように不適応状態に陥る、何とも不思議な話
ではありませんか。　どうも、社交的かどうかと言うことは、適応能力とは関係ない
のかもしれませんね。社交的＝適応能力が高いとは言えないような気がします。
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　５因子モデルという性格分類法があって、今一番科学的だと言われています。
その分類によると、私たちの性格は次の５つから成り立っているそうです。
　　①情緒不安定性　　②外交性　　③同調性　　④知性　　⑤誠実性　
社交的かどうかは、５つの性格の１つでしかありませんものね。これだけで適応
能力を図るのは、確かに早計でしょう。この２人に共通しているのは、①の情緒
不安定性（心配性）と、⑤の誠実性（責任感）があることでした。

　そして不適応状態に陥るのは本人だけの責任ではなく、同調性（優しさ）や
誠実性の低い人が多い職場では、誰がそうなっても不思議はないのかもしれ
ませんね。
　

ほんのチョッと嬉しかったこと

　前々から楽しみにしていた映画を先週末に観に行ったんですけど、この時初めて、
消費税がアップしたんだなということを実感しました。先月まで１０００円だった入場
料が、今回からは１１００円になっていたんですね。でもおかしいですよね、３％なら
３０円のはずが、どうして１００円アップなんだろう？　これって便乗値上げでしょ。

　今回、値上げが嬉しかった訳ではありませんよ。６０歳超ということで料金はいつも
１０００円なんですが、免許証とか提示して年齢を証明するわけです。なのに前回免
許証を出そうとしたら、「証明は必要ありませんよ」と言うじゃありませんか。これって、
私はいかにも６０歳超の顔をしていると言わんばかりじゃないですか？今回は「年齢
を証明するものを見せて下さい」と言われたんですけど、そのことがチョッと嬉しかっ
たことなんです。例え６０歳超に見えたにせよ、「証明するものを見せて」と言うのが
受付のサービス精神というものじゃあないでしょうか。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　観てきたのは「チームバチスタ・ケルベロスの肖像」です。消費税アップに関係な
く面白かったです。