友達が出来ない？

　先日、「友達が出来ても、長続きしないんです、いつもそうなんです。」
という女性が相談に来ました。詳しく聞いてみると、「いつも寂しいとか言
っているので、私と居ると重くなってきちゃうんですね、それで友達が離れ
ちゃうのかもしれないですね」と話してくれました。

　この方は、寂しくなった時、いつも誰かとその気持を分ち合おうとしてし
ていたんですね。実はこれ、とても危険な一面もあるんです。自分の気
持ちを分かって欲しいという欲求は、もっと分かって欲しいという欲求に
エスカレートし、際限が無くなってしまう可能性があるからです。これで
は相手の負担が重過ぎて、友人関係が長続きするはずもありません。

　寂しさや辛さを分かち合うことは勿論大切ですが、友人関係でもっと大
切なことがあります。それは、「喜びを分かち合う」ということです。寂しさ
辛さを分かち合っても、マイナスが０になるだけ。喜びを分かち合えれば、
プラスが更に何倍にも大きくなります。友人関係が長続きしない、などと
いうことはなくなるはずです。

　友達が嬉しそうに話していた時、あなたは友達の喜びを分かち合えて
いましたか？　そんなチェックをしてみては如何でしょうか。

　



　
　

ランチェスターの法則を使って

　「ランチェスターの法則」って、聞き慣れない言葉でしょ？　数学や物理の法則ではありませんよ。
相手の３倍の兵力で攻めれば勝てるという、軍事作戦の法則なんです。サッカーの試合で、３人掛
かりで相手のボールを奪うのも、怖い人達が大勢で一人を取り囲むのも、ランチェスターの法則に
当てはまった行動なんです。ですから相手にこれをやられたら、まずこちらに勝ち目はありません。

　講習会などで、「説得が難しい時は、一人で対応しないで３人で対応してくだい」とか、「相手が
複数で交渉に来た時は、一人づつに切り離しましょう」とかアドバイスするのはこのためです。

　そしてある日、ハッと閃いたのです。「この法則はストレス対策にも有効ではないのか」そう気付
いたのです。私たちは何か嫌な事が起きると、そのことで頭が一杯になって、憂うつな気分になっ
たりします。そんな時こそ「ランチェスターの法則」です。一つ嫌な事があった時は、３つ好きな事を
すれば良い。嫌な事を頭から追い払えるはずです。例え好きな事が一つでも、嫌な事の３倍楽しい
事なら、憂うつな気分にならずに済むはずです。　　「倍返しではなく、３倍返し」です・

５月病に備えて

　毎年５月になると、気分が沈んだり、やる気が起きなくなったりする人が
増えることから、この時期の気分障害や適応障害のことを、特に５月病と
呼んだりします。
　私たちが新しい環境に馴染むには、一般的に３ヶ月かかると言われてい
ます。５月に気分障害や適応障害が多く見られるのは、４月には、入社や
入学、人事異動などが集中して、３ヶ月持ちこたえることの出来ない人が、
他の時期よりも多くいるということがその理由です。５月の気候が悪いわけ
じゃありません。　
　　「５月に限らず、新しい環境に馴染むまでの３ヶ月間は要注意」です。

　３月は自殺防止月間でもあるので、今月から　「元気を失くしている人の
ための無料電話相談」を実施します。
　　　　３月２０日～２１日：結城市民対象　（９：００～１８：００）
　　　　３月２７日～２８日：坂東市民対象　（９：００～１８：００）
　　　　４月１０日～１１日：筑西市民対象　（９：００～１８：００）
　　　　５月は未定　
　養成講座を受講された方で、相談の現場に立会ってみたいという方は
ご連絡ください。実際のやりとりを聴くことで、知識を学ぶだけでは得ら
れないものを吸収出来るのではないか、と思うからです。