男性脳と女性脳

　男性と女性では、脳の発達に違いがあるそうです。男性の場合、左脳と右脳では発達に
違いが見られますが、女性は均等に発達するそうです。生活面で女性の方が器用なのは、
そのせいではないかという人もいます。

　確かに女性の方が、複数のことを同時にこなしているような気がします。私の妻の場合、
テレビをつけたままＣＤを聞いたり、テレビを見ながら新聞を読んだりしています。
掃除や洗濯など、面倒くさいことを毎日何気にやれるのは、複数のことを同時進行で出来
ちゃうせいかもしれません。

　一方私の方は、テレビを見ている時に話しかけられるのはうっとうしいし、テレビを見
ながら読書するのも苦手です。面倒なことを同時進行でこなすなんて、神業としか思えま
せん。妻が旅行で１週間留守にした時のことですが、「今日は洗濯しなくてはならない」
と思ったら、朝起きた時に立ちくらみした程です。

　複数のことを同時進行出来る人は女性脳、出来ない人は男性脳という自己チェックも、
あながち的外れではないかもしれません。


　

思い出に残る１冊

　毎日毎日暑い日が続いて、夜もなかなか寝付くことが出来ません。こんな時
こそ、睡眠剤代わりに読書でもしたら良いのではないかと思うのです。

　私には、思い出に残る本が何冊かあります。寝付けないという方にご紹介し
たいと思います。理系に進むか文系に進むか迷っていた高校時代、石川達三の
「青春の蹉跌」という本を友人に勧められました。法学部の学生が主人公なの
ですが、この主人公にえらく共鳴したおかげで、文系を選ぶことになりました。
進路を決めてくれた１冊です。

　小説って何て面白いんだろうと初めて思ったのが、パール・バックの「大地」
です。中国の３世代にわたる家族の話ですが、日本の小説にはないダイナミッ
クな展開に、思わず引き込まれてしまいます。眠れない夜には最適でしょう。

　３冊目は、デュマ・フィスの「椿姫」です。一途な愛のお話ですが、その頃
ちょうど、付き合っていたガールフレンドと別れたばかりだったんですね。
身につまされてしまいましてね、今度はこんな恋愛をしたいものだ、などと思
ったものです。みずみずしい感性をつい忘れてしまい勝ちだ、という方にお勧
めです。