ＡＩと神様

　ＡＩ（人工知能）の急激な進化にはビックリです。１０年位前まで、将棋ソフトは
アマチュアレベルだと言われていました。 それが今年、将棋の名人を２対０で
負かしてしまったのですから、驚きです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　1997年にはオセロの世界チャンピオンとチェスの世界チャンピオンが負かされ、
2016年には韓国の囲碁名人が負かされています。そして今年は将棋名人が！
ＡＩ に敗れた後の名人のコメントが、とても印象的でした。
　「もし将棋の神様がいるとしたら、ＡＩ は一番神様に近い所にいる。」

　それでは、人間と神様の違いってどこにあるんでしょう？ 人間は間違えるけど
神様は間違えない、ここが一番大きな違いじゃないかと思うんです。囲碁や将棋
は、間違っても命までは取られませんけどね、間違うと命に関わる分野ー例えば
医療などは、「ＡＩ にお任せ」という時代が、遠からず来るんじゃないでしょうか。

　去年の暮、何日も咳が止まらないので、近くの医院で診てもらったんです。開口
一番医師が言ったことは、「今日は風邪で来たんですか？」　おいおい、咳の原因
は風邪だけじゃないだろ？　それを診断するのがあんたの役目じゃないの？　と
心の中で思ったものです。　こんな医師にＡＩ が取って代わるのは、そう遠い将来
のことではないような気がするのです。


　

　

百貨店と文化

　子どもの頃、百貨店という看板のかかっているお店でカレーを注文した時
のことです。　ご飯とルーが別々の食器で運ばれてきて、ルーを少しづつか
けて食べるのか、全部かけてから食べるのか、戸惑った記憶があります。
初めて経験したカルチャーショックが、百貨店のカレーだったんですね。

　それ以来百貨店というのは、カルチャーショックを与える文化水準の高い
所、文化がコンパクトに詰まっている所という風に、潜在意識が認識してし
まったようなのです。ですから私は、誠に勝手ではありますが、文化水準を
「百貨店の数」で判断することにしています。　
　　　　　　　　　　　　　
　百貨店が１つしかない県が１３あります。茨城・山梨・福井・和歌山・島根・
香川・徳島・高知・佐賀・熊本・宮崎・鹿児島・沖縄の１３県です。何となく同
じような文化水準なのかな？とイメージ出来ちゃうから不思議でしょ。
その中で茨城は、人気度４７位で最下位です。４４位の徳島、４１位の福井
にも及ばないのはどうしてなんでしょう？ ３８位の佐賀にも３４位の香川に
も負けてるなんて、そんなに茨城って魅力がないんでしょうか？
　

　

土砂崩れはなぜ起きる？

　大雨で、九州が大変なことになっています。山が土砂崩れを起こしたから
でしょうか、なぎ倒された大量の丸木が、土砂と一緒にうず高く積み重なっ
ていました。
　以前から言われていたことですが、建築材料に使う針葉樹は、保水力が
小さく根も浅くしか張らないので、土砂崩れを起こし易いということが指摘さ
れていました。　杉やヒノキなど、細くてスラッとした木が針葉樹の代表です。

　それなら、保水力が大きく深く根を張る広葉樹を植えれば、土砂崩れは起
きないのではないか？というと、そうとばかりは言えないのだそうです。土砂
崩れを起こさない丈夫な地盤を作るには、針葉樹と広葉樹を混在させること
が重要なんだそうです。
　あっちでもこっちでも紛争が起きているのに、それでも人間社会が土砂崩
れを起こさないのは、色んなタイプの人間が混在して根をしっかり張ってい
るからだ、と言えなくもないような気がします。
　　　　　　　　　被災地の一刻も早い復興を願っています。