トラウマは怖い

　前回取り上げた女性の続報です。
「１週間休暇を取ることが出来て、気持ちが本当に楽になりました。」と報告に
来てくれました。きっと新鮮な気持ちで、次の職場に向かうことでしょう。
　ただ彼女の話の中で、気になることが１つありました。大きな声で叱責された
りすると、冷静に判断できなくなってしまうんだそうです。誰にもそうした傾向は
あると思うんですけど、彼女の場合はパニクってしまうんです。
　こんな風に過剰反応してしまう場合、大抵はトラウマを抱えているものです。
子どもの頃の話を聞いたところ、お父さんがアル中で、大声を上げては暴力を
振っていた、と教えてくれました。暴力を振るわれていた記憶は封印できても、
何かのきっかけでその時の恐怖感はよみがえってしまう、これがトラウマの怖
いところです。
　こういう時、「嫌だなぁ、怖いなぁ」と言う感情で受け止めないようにすることが
大切なんですね。それではどうしたら良いのかと言うと、「どうして？」と理性的
に受け止める習慣を作ることなんです。　「怖いなぁと感じる前にワンクッション
置けますよ。」と話したのですが、どうでしょうね。実践できると、パニクらなくて
も済むようになるんですけどね。



　
　

責任感も色々

　先週は何とも忙しい１週間でした。特に本業のカウンセリングでは相談が
ひっきりなしに続いて、ブログの更新も出来ない程だったんです。医者とか
カウンセラーとか、本当は暇な方が良いんですけどね。
　３０代前半の、とても清楚な感じの女性が相談に来ました。上司から毎日
責め立てられている話を延々とするものですから、これはパワハラの相談か
と思っていたら、退職することにしたのでその件は決着が着いたんだとか。
しかも、新しい会社まで内定しているんだそうです。それじゃ何の相談なの？
　新しい会社に出勤するまでの１週間、今の会社には辛いから行きたくない、
かと言って休むと他の社員に迷惑がかかる、どうしたら良いでしょう？という
相談だったんです。散々イジメられた会社に義理立てして、責任を感じる人も
いるんですね。１週間連続して休暇をもらいづらいなら、まず２日間休暇をもら
いましょう。それから３日間休暇をもらえば１週間過ぎちゃいますよ、と話した
ら、１週間休む決心が着いたとのことでした。
　かと思うと、イジメられているという悲痛な訴えがあったのに、生徒を見殺し
にした担任教諭がいます。この先生、自分の仕事と職場にどんな責任感を持
っていたんでしょうか？