８年ぶりにカラオケ

　久しぶりにカラオケして来ました。元々歌が好きというわけではないにしても、
実に８年ぶりのカラオケでした。ブランクはあっても何とか歌えるだろう、と高
をくくっていたのですが、それが間違いだということにすぐ気付かされました。
　　　　　　　　　　　　　　　
　声が出ない、音程が外れる、テンポが遅れる、息切れする、とまあ散々だった
訳ですが、それでも４曲目位に何とか歌らしくなって、やれやれと安堵したので
す。それにしてもブランクの影響がどんなに大きいか、今日はイヤという程体験
出来ました。
　帰りの電車でウトウトしながら、カラオケでさえこうなのだから、人間関係で
ブランクがあったらどうなんだろう？なんてことがふと頭に浮かんで来ました。
不登校にしろ引きこもりにしろ、いきなり人間関係のブランクを埋めるなどとい
うことは、きっと至難の業に違いありません。

　今日４曲も歌えて、何とか最後に様になってきたのは、和やかな雰囲気だった
からだと思うのです。人間関係のブランクを埋めるにも、この和やかな雰囲気が
不可欠だと思うのです。３曲の失敗を笑われたり叱られたりしたら、４曲目を歌
うことが出来なくなってしまいます。　本人の辛抱×周りの優しさ　ブランクを
埋めるには、どちらも欠かせないのかもしれませんね。

孫の困惑

　小学３年生の孫娘がいるのですが、その孫が塾から帰るなりーちっとも勉強
しないので塾に通わせていますー「途方に暮れちゃったよー」と言うのです。　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　
　何で途方に暮れたのか聞いてみたら、チョッと好きな男の子が塾にいるけれ
ども、その男の子を自分の友達もが好きだと分かったからなんだそうです。
何とまぁ、３年生からそんなことで悩むんですね。本人にとっては途方に暮れ
るような悩みなんでしょうが、チョッと可笑しくなってしまいました。

　それにしても３年生のくせに、「途方に暮れる」なんて言葉をよく知ってい
たものだと、そのことに感心してしまいます。仕事では、どうして良いか分か
らずに途方に暮れている、という相談を良く受けます。Ａを選択しても、Ｂを
選択しても、どちらを選択しても結果が思わしくない、という時に途方に暮れ
るわけです。
　こうした状況をジレンマと言いいますが、我が孫娘もジレンマに陥ったこと
を察知したわけです。そうした時にカウンセリングでは、３番目の選択肢を見
つけたり、思わしくない結果も別の視点から見直してみたりするわけです。
はてさて、孫のジレンマにどう対処したら良いものやら、こちらがジレンマに
陥りそうな気分です。

防災訓練／初体験

　　　　　　　　　　　　　　
今月の初め、地元自治体の防災訓練に駆り出されました。避難先は中学校の体育館
ということで、参加者は３００人ほどいたかもしれません。

　訓練自体はほとんど役には立たなかったのですが、訓練から何を感じ取ったかが
大切なのかもしれません。わずか３時間足らずの体験でしたが、日常と非日常の落
差がいかに大きいか、ということは感じることが出来たようです。

　体育館には段ボールが敷いてありましたが、ジッと座っているのが苦痛なくらい
に床が硬い、これが第一番に感じたことです。「これは１日もたないな。」という
声が、周りからも聞こえてきました。次に感じたのは、訓練終了後にカレーが出た
のですが、ルーの量が全然少ないな、ということ。ルーの追加を要求出来る状況で
はなかったので、申し訳ないと思いつつ、半分くらいご飯を残してしまいました。

　私たちは普段、余り不自由のない生活を送っています。避難所のような非日常の
生活を強いられると、耐えがたい苦痛を感じてしまいます。そこで３番目に私が感
じたことは、保険証や印鑑のような必需品以外に、日常生活で使っている物を１つ
でも多く、非日常の中に持ち込んだらどうかということです。何か１つをと言われ
たら、私は「枕」を持ち込もうと思っています。これだけでも、日常を少しは取り
戻すことが出来そうな気がするからです。

　北海道では、多くの人が避難所生活を余儀なくされています。健康に留意して
頂きたいと願っています。