凄いぞ EMDR

　EMDRー心理療法の用語ですが、聞きなれない言葉ですね。カウンセラーでも知らない人が多いと思います。Eはeyeの頭文字で、「眼球運動による脱感作と再処理」という意味になります。どういう場合に用いるかと言いますと、トラウマで困っている人に大変有効な心理療法なんです。
　　
　トラウマというのは、過去の出来事が現在の生活にまで影響を及ぼしている状態、のことです。トラウマのカウンセリングはとても困難ですが、トラウマ治療で効果を上げているという医師が、テレビで紹介されていました。その時は治療名などは教えてくれなかったのですが、その後いくつか書店を回って、それがEMDRという治療法だということを知りました。十数年前のことです。
　　
　テレビでは、小さなLED電球が左右に点滅する場面が紹介されていました。私にはそのような電子機器を用意する余裕がないので、最初はボールペンを左右に動かしたりしていましたが、最近はチョットお洒落に、マドラーを使っています。子どもの頃の嫌な体験は、トラウマになりかねません。しかし本人はトラウマと気付かない場合が多いので、周囲の大人が早く気付いて治療に結びつけることが重要です。

ノーと言わせない話し方

　話し方には、いくつかのパターンがあると思うんです。感情的な話し方、理性的な話し方、上から目線的な話し方。皆さんはどのパターンで話すことが多いでしょうか？相手に「ノー」と言わせないようにするには、理性的な話し方が必要です。人は利益がなければ動いてくれません。ですから、私の言うことを聞くとこんな利益がある、ということを相手に納得してもらう、そのためには理性的な話し方が必須です。win-winの関係を目指す話し方です。

　ところが、相手の利益など考えず、自分の考えを押し付ける人がいます。これをゴリ押しと言います。トランプ関税などがその良い例です。ゴリとはカジカのことで、川底にいるカジカを追い立てて捕まえる漁法に由来しています。追い立てられたカジカは、大慌てするしかありません。

　更に高圧的なのは、不利益をちらつかせて相手に迫る話し方です。これは、強要とか脅迫と言われるものです。関税交渉のために、間もなく代表がアメリカに行くそうです。是非win-winの関係を作って帰国して欲しいものです。但し、利益の何倍もの不利益を持ち帰られては困るし、その不利益を一般国民に押し付けられては尚困ります。


　

タイパってどうなんでしょう？

　効率的に時間を使うことをタイムパフォーマンス、略してタイパと呼んでいます。時間の効率化という考え方は私の会社員時代ー３０数年前からあって、目新しいことではありません。ただ効率化、効率化と強調されて、当時は時間に追い立てられているような気分に陥ったものです。
　　
　若い人達がタイパ、タイパと忙しそうにしているのを見ると、総理大臣や社長でもないのに何故そんなに急ぐんだろうと思う反面、今では少し理解出来るような気もするのです。退屈だと時間を長く感じ、１日を振り返るとつまらなく感じてしまいます。反対に刺激的なことがあると時間を短く感じるので、１日が充実したものに思えます。タイパを大切にする人は、刺激的な体験を沢山して、充実した日々を過ごしたいと思っているのでしょう。

　そんな忙しい日々を送っている方に、是非知って頂きたいアンケート結果があります。「人生で何を一番後悔したか？」というアンケートなのですが、「もっと人に親切にしておけば良かった。」という後悔が一番多かったそうです。人生の最後に、お金や財産について後悔することは少ないのかもしれません。時間の効率化も大切ですが、本来使うべき時間、かけるべき時間を省略していると、人生の最後に後悔することにもなりかねません。

減塩ラーメン食べました

　心筋梗塞で入院して１年半、今日まで減塩生活を続けています。食事は出来るだけ減塩食品にしているのですが、減塩ラーメンだけはなかなか見つかりませんでした。その減塩ラーメン、通販サイトで見つかったのです。40%減塩と銘打っていたので、取あえず味見を兼ねて10個買ってみました。
　　
　半信半疑で食べてみたのですが、１年半振りのラーメンは、減塩でも十分美味しく味わうことが出来ました。減塩でこんなに美味しく食べられるなら、どうしてこれまで塩を沢山使って料理していたのでしょう？保健所では随分昔から、＜塩分を控えるように、食生活を改善するように＞というPRをしていました。私などは、言うことを聞かずに過ごして来たわけです。では、どうして言うことを聞かなかったのでしょう？

　なんて自分勝手な言い草でしょうと叱られそうですが、生活習慣病というネーミングのせいではないか、と思うのです。生活習慣病と聞いても、罹ったら大変なことになる病気だとはまず思えません。病と付く以上もっと怖さを感じるようなネーミング、例えば「死に至る病」のような病名であれば、なんだ生活習慣病かと高を括（くく）る人はいなくなるのではないかと思うのです。ネーミング、重要です。