
「嘘も誠心誠意つけば真実になる」と言ったのは、三木武吉という政治家です。あの吉田茂と同時代の人で、今の自由民主党を作った立役者ですが、知っている人の方がマニアックかもしれませんね。流石に座右の銘とは言えませんが、名言というよりは迷言として、結構いけてるんじゃないかと思うんです。
誠心誠意嘘をつくというのは、私利私欲のためではなく、一生懸命ついた嘘は、嘘と分かっていても人を動かすことがある、という意味です。だから真実として世論の流れを変えたり、現実を変えることにつながるのでしょう。この点が、フェイクニュースや今時の政治家と根本的に違うところだと思います。
pv数欲しさのおふざけ、白を切って誤魔化そうとする政治家、三木が見たらどう思うでしょう?嘘が良いとは言いませんが、少なくとも昨今の嘘には、三木のような高潔さを微塵も感じることが出来ません。7月には参議院選挙が予定されています。候補者は様々な公約を掲げますが、実現する積りで誠心誠意語っているのか、大衆受けするために語っているのか、見極める必要があります。もし大衆受けを狙っているのであれば、それはpv数欲しさのユーチューバーと、何ら変わるところはないと思うのです。