仕事柄、県外の人と会う機会が多いのですが、「田舎の生活は難しいですね」
ー時々こんな感想を耳にすることがあります。
私が住んでいるのは50戸ほどの集落ですが、毎年3月末に総会があります。
この時に役員の改選とかが行われるんですけど、役職って、いくつあると思いま
す? 区長や会計など、なんと22もあるんです。2~3軒に1軒の割で、何かの
役を仰せつかっている計算です。こうしてみると、私の田舎は「秩序型社会」と言
えなくもありませんね。全員が「公」という意識を持たざるを得ないので、自ずと
周囲に配慮しながら生活するようになってきます。
難しく感じるというのは、「秩序型社会」に馴染めないということなんでしょうね?
しかしそんな田舎の生活も、「私」意識が大きくなるにつれ、「公」意識が小さくな
ってくるかもしれないし、その方が居心地良いと感じる人もいるでしょう。
「公」の中に「私」が持ち込まれたきっかけは、ソニーのウォークマンだと言われ
ています。どこに居ても好きな音楽が聞ける、どこにでも「私」の居場所が作れる
ようになりました。今は差し詰め、スマホといったところでしょう。 「私」の場所が
ドンドン広くなり、大切な「公」がドンドン狭くなっていきます。
ー時々こんな感想を耳にすることがあります。
私が住んでいるのは50戸ほどの集落ですが、毎年3月末に総会があります。
この時に役員の改選とかが行われるんですけど、役職って、いくつあると思いま
す? 区長や会計など、なんと22もあるんです。2~3軒に1軒の割で、何かの
役を仰せつかっている計算です。こうしてみると、私の田舎は「秩序型社会」と言
えなくもありませんね。全員が「公」という意識を持たざるを得ないので、自ずと
周囲に配慮しながら生活するようになってきます。
難しく感じるというのは、「秩序型社会」に馴染めないということなんでしょうね?
しかしそんな田舎の生活も、「私」意識が大きくなるにつれ、「公」意識が小さくな
ってくるかもしれないし、その方が居心地良いと感じる人もいるでしょう。
「公」の中に「私」が持ち込まれたきっかけは、ソニーのウォークマンだと言われ
ています。どこに居ても好きな音楽が聞ける、どこにでも「私」の居場所が作れる
ようになりました。今は差し詰め、スマホといったところでしょう。 「私」の場所が
ドンドン広くなり、大切な「公」がドンドン狭くなっていきます。