朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

大阪の和食名店

2013-02-27 | 食べること、レストランなど
松竹座の歌舞伎が終わる遅い時間からでも食事できる店を探しました。幸い、評判の良いお店を当日の夕方予約することができました。



御堂筋のすぐそばですが、実は狭い袋小路の奥にあって予想どうり迷ったんですがどうにか到着。

カウンターに座ることができました。午後8時半ころだったので、早い時間のお客さんはほとんど帰ったところのようです。



これが突き出し。

10人くらいの席があるカウンターに先客は、若い男性一人。あとで、大将との会話からわかったのですが、調理学校の学生さんが自腹で勉強のためお客として来ていたのでした。

いわゆるコースでは注文しないで、一品ごとにあれこれ、メニュー(実に種類が多い!なんとカレーまである!)を解読、想像しながら、注文していきました。

まずは、お造り盛り合わせ、特に注文してキズシも加えてもらいました。



手前左の小皿は、鰆の燻製、実に香ばしくてうまい。この日の朝、大きな(両手を肩幅に広げたくらいのサイズ)魚をさばいて燻製にしたと大将が説明してくれました。

右手は、ウニと白えび。これも絶品。



キンキの塩焼き、迫力があって脂ものっていて美味。



下仁田ネギ(自家農園産)、フォアグラを春巻きの皮で巻いて揚げる。上の葉は、ルッコラ(イタリア野菜)。

これも実においしい。実はこの日のメニューには書いていなかったのですが、どこかで調べていた相方が、特に注文しました。

このあたりから、自分で紙のメニューを見て考えるのをやめて、旬の野菜が食べたいとか、大将に直に相談することにしました。



長芋、子持ち昆布のあえ物。

二階に部屋が3つくらいあって数人ずつお客さんが入れるのですが、そちらもデザートを出しておしまいのようで、板場は余裕が出てきました。

大将から「お客さんは歌舞伎の帰りですか?」と聞かれ、そうですがなぜ分かりましたかと答えると、時間的にも大体そうだし、歌舞伎役者さんもよく来られるのですよと。

大将は奈良出身の人で、良く三重県にも行くし、月ヶ瀬(奈良市ですが三重県との境の山村、梅の名所)に野菜の畑を作っていると話してくれました。

そこで農作業して、時には、信楽にまわって陶器を見たり買ったりするとか。



イイダコ、葉ゴボウの炊いたん、キンカン。どれも絶妙の味の組み合わせでした。

そのうちに、スーシェフ(副シェフ)のやや若い板前さんとの会話もはじまって、彼が以前には京都で勤めていたことから、その葉ゴボウを売っている八百屋を教えてもらいました。ついでに、元のお店も教えて貰い彼の名前を出していいと承諾を得ました。

お酒は、獺祭や宝山をゆっくりと楽しみました。ワインも各種あるようです。



最後は、こんなフルーツとプリンのデザートで締め。

美食だけではなくて、とても楽しい会話ができた大阪の夜でした。再訪必至。
(店名:中村(和食、創作料理)大阪市中央区西心斎橋2)(ミシュラン☆1らしい)

中村 (和食(その他) / 大阪難波駅なんば駅(大阪市営)心斎橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.9



コメント (2)
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