朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

奄美大島いろいろ

2013-02-23 | 国内各地の風物
今回の離島旅行、多少は暖かい戸外をゆっくりと歩こうという意図でした。



え、これ何?

地元の人にきいいたら、大根をスライスして干しているところでした。保存食材です。



道端に咲く真っ赤な花があったり。



畑の生垣に、本土なら観葉植物として鉢植えで販売されるカポックが露地でどんどん大きく成長していたり。



カポックにはこんな実がついています。



主な農作物はサトウキビです。稲や葉もの野菜ほど水を必要としないためでしょう。台風で倒れても、しばらくすれば立ち上がってきます。

サトウキビを収穫していました。エンジンのついた草刈機で刈り取ったあと、まとめてトラックに積み込んで製糖工場に運んでいきます。黒糖や砂糖になりますが、それを使って焼酎やラム酒が作られています。

終戦後、米国軍占領から開放されたのは本州や九州より年数が遅れました。焼酎の酒税は大衆酒との位置づけから低くされていたのですが、サトウキビから作っていたラム酒(米兵むけ)は「高級酒」とされていたので、本土復帰の時、米麹を使う「焼酎」に転換して黒糖焼酎を作ることにしました。そのため「黒糖焼酎」は奄美大島と徳之島だけの限定となっています。



サトウキビ畑には、ハブがよく住んでいるそうです。今でも時々被害に遭う人がいるとのことで、草むらには近づかないようにしました。



野アサガオが咲いていましたが、害虫がついている恐れがあるので持ち出し禁止の植物の一つです。



最終日の夕食はホテルで取りました。



そのメニュー最後の料理は、ケイハンでした。



こちらは、上品な味でしたが、やはり昼間に名瀬の店で食べたほうがうまかった。



ホテル夕食時間の後半には、ホテルスタッフによる「島唄」の演奏がありました。

三線と素朴なメロディーです。三線は沖縄と同じ構造ですが、今は費用と耐久性の面で人工的な張皮を使っているそうです。(沖縄では蛇の皮らしい)

お客さんの中から、太鼓のリズム担当を募って楽しく演奏しました。


ホテルのみなさん、道で出会った人、バス案内所のおばちゃん、マングローブ茶屋の人々、ともかく皆さん、親切でとても丁寧でした。

バスの待合室では、タンカンを一つ頂いたので美味しく食べました。



こんな南の島のやさしい風景を次世代にぜひとも引き継ぎたいと思いました。

(もう一回だけ、奄美の話が続きます)
コメント
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