朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

梅の花、北野天満宮

2009-02-20 | 京都の文化(春)
天満宮の梅を見に出かけました。(2月19日)
 本殿の向かって左側の紅梅はまだ1、2輪しか開花していませんが、梅林や境内の梅は、3~7分開花の状況でした。
修学旅行の生徒も多く来ていました。学問の神様なので生徒の人気があるようです。
 菅原道真に係る歴史は、実は、そんなに美しい話だけではありません。平安時代、朝廷の権力闘争に敗れた者への過酷な処遇と敗者の怨嗟が渦巻き、天災や疫病の蔓延が長年続いた。それらの原因は九州に左遷された道真の怨念であるとされました。その恨みをおさめるため天満宮が創立されたのです。いわばオカルトの世界ですね。

 菅原道真の文人、歌人、学者としての実績が評価されて、学問の神となったのは江戸時代頃のようです。
 それはそうとして、「天神」天の神とはずいぶん思い切った命名ですね。

 お茶とお菓子の付いた有料梅園に入場して、ゆっくりと散歩と花鑑賞をしてきました。
 梅の花のほのかな香りがえも言われず優雅な観梅でした。






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善通寺

2009-02-19 | 国内各地の風物
香川県にある、弘法大師ご生誕のお寺です。
 四国霊場七十五番札所でもあります。真言宗。
 お遍路の人々が続々と歩いてきます。多くは中高年の人ですが、中には若い人も混じっていました。
 本堂(金堂)は広い境内にありますがそれほど大きくはありません。本尊は薬師如来。
 弘法大師を祭った「御影堂」は、本堂左手を200メートルくらい行った場所にあります。
 「戒壇めぐり」をしました。
 ”仏様に見守られながら、闇の中を心静かに進みゆく精神修養の場、それが戒壇めぐりです。中に入って、まず左手を伸ばし、左側の壁をつたって「南無大師遍照金剛」と一心に唱えながら、ゆっくりと進みましょう。・・・”
 御影堂の中から、地下に下りていきます(有料)。ほんとうに真っ暗でした。
 闇の中で見ることは出来ませんが両側の壁には、密教の宇宙観である曼陀羅にある三十七の仏様が描かれていて、足元には四国八十八ヶ所のお砂が敷き詰められているそうです。
 地下通路の中央に、突然、照明のある広間が現れ、弘法大師とご両親がまつられていました。
 国宝[一字一仏法華経序品]、書き写した法華経の行間に手書きの仏様が一文字に一仏が対応して描かれています。寺伝によれば、弘法大師が経文を書き母の玉寄御前が仏様を描いたとのことです。
 弘法大師空海は、若いときから大変な天才であって、低い資格で中国に留学したのですが、あっという間に中国の役人にその学識を認められ、入門した仏教密教宗主から外国人にもかかわらず後継者に指名されました。目的を早期に達成したので、密教の教本、秘伝、曼陀羅、仏具などを大量に持って、留学期間を勝手に短縮し規定に違反して帰国したそうです。
 一方、同時期の留学僧、最澄は最上位待遇を受けて帰国しエリート学者として比叡山を興しました。
 空海と最澄の活躍した時代は平安仏教の最盛期でありました。

 この時代、中国文明は農学、医学、科学技術の最先端でした。
 空海は、ため池など用水開発、習字など、仏教以外にも多くの社会開発のリーダーとなったのですね。



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仁喜多津

2009-02-18 | 食べること、レストランなど
道後の酒造屋が、伝統の清酒に加えて地ビールの製造と、和風レストランを営業していました。
 掲題は、その伝統の清酒銘柄。
 レストランは「にきたつ」。
 宿は老舗旅館にとったのですが、たまたま洋室で朝食のみのプランがあったのでそれにして、夕食は外に行きました。
 ほとんどの温泉旅館は夕食付きなので、温泉街にまともな食堂があるかどうか心配でした。
 路面電車の道後温泉駅前から徒歩5分。石畳、水路に沿ったきれいなお店でした。敷地に余裕があり竹を植えた前庭もあります。
 玄関で靴を脱ぎ、板の間、掘りごたつ式テーブルに案内されました。他にも別室には、カウンターもあるようです。
 料理選択について。・・・これは、当方の選択ミス。つまり、高いほうのコースを注文したのですが。。。
 「桶料理」は、安いほうにしか出てきませんでした。それが食べたかったのに。
 内容は、恐らくほぼ同様で、高いほうは個々の量が多い、小ナベが余分に付くなど。 でも、桶のほうが、オリジナリティがあって楽しそうでした。






 向いに清酒などの展示売店がありました。翌朝にそちらのお店も訪問しました。オーナー家族と思われる中年女性の方が大変親切に説明してくれました。日本酒の販売は全国的には減少しています。
 地方の町おこしの観点からも、こうした経営努力はとても好ましいと思いました。 
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飛び石:千鳥

2009-02-17 | 京都の文化(春)
千鳥は鴨川のシンボルです。
この前の週末は気温が20度近くまで上がり、この鴨川デルタ、賀茂川と高野川の合流地点、出町柳駅の付近の河原では子供たちが川の飛び石で遊んでいました。ジャブジャブと水に入っている子も。
 亀の飛び石は承知していたのですが、今回、橋から眺めていると「千鳥」の石もありました。これは新発見でした。



 
 ↑先斗町の千鳥紋がこれです。

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道後の湯(松山)

2009-02-16 | 国内各地の風物
日本でも最古の温泉の一つ、道後の湯に行ってきました。
 夏目漱石の「ぼっちゃん」でも有名です。正岡子規もいました。両人の俳句がこの町で多く作られました。
 大きな道後温泉本館が明治時代の建物として現在も活躍しています。
 さすがに、名湯でした。
 まろやかな湯ざわりです。
 早朝に、多少の追加料金を払って、2階の休憩室(お茶お菓子付き)と特別浴室へも入浴できるチケットで入場しました。
 他のお客もいたので、写真は撮れません。代わりにポスター写真で紹介します。
 温泉の旅のよさを満喫しました。





 休憩室の模様です。早朝なのでここにはお客はいませんでした。大浴場には20~30人くらい地元の中高年の方々が来ていました。

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御所の梅

2009-02-15 | 京都の文化(春)
京都御苑、つまり御所の公開されている庭、の今日の模様です(2009-02-15)。
 このところ、最高気温が17度(15日)、18度(14日)と温かい日が続きました。
 ここは、それほど梅ノ木が多いわけではなく、いわゆる名所ではありません。
 でも、3分咲きくらいでしょうか。木によって咲き具合が違いますが。






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梅花のたより

2009-02-15 | 京都の文化(春)
京都の春2009、梅の花です。
 梅の開花のたよりが新聞に載る季節となりました。
 京都の南、伏見区にある「城南宮」はしだれ梅の名所です。
 すこし早いとは思いましたが、好天にさそわれて参詣してきました(2009-02-12)
 このあたりは、鳥羽離宮があったところです。
 平安京ができた頃、この一帯は川の合流地点で、大きな遊水池があったようです。
 当時、河川は物資運搬や交通に利用されていて、ここ鳥羽伏見に港(津)が開かれていました。
 「一寸法師」がお椀の舟に乗って都に来たとき、この城南宮で舟を降りたとの伝説があります。そんなおとぎ話はもう幼稚園でもしないのでしょうか。
 太陽と月と星がこの宮の印だそうです。曲げ水の宴でも良く知れれています。
 立派な、良く手入れされた庭園があります。
 その一つに、しだれ梅が沢山植えてありました。
 あと10日くらいすると見ごろになるでしょうか。



 もう満開でよい香りを振りまいている木も1、2本はありました。
  




 2月22日から、1ヶ月間、「しだれ梅と梅まつり」が開催されます。
2月12日時点では、この写真のようでした。
ここ数日の陽気で、開花はもっと早まるかもしれませんね。
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入試問題

2009-02-14 | もろもろの事
この時期、大学の入試がおこなわれています。
 新聞にも問題が時々掲載されます。多少の興味があるので、例えば、英語の問題を解いてみました。
 どの問題でも、出題者は懸命に良い文章を探してきて出題しているようです。
 ある問題では、十数年日本に暮らしたあとトロント(カナダ)に帰国した人が書いたサービスの「逆カルチャショック」を取り上げていました。
 日本での経験をまず述べています。庭の扉が故障したので修理を依頼したところ、直ぐに修理人がやってきて礼儀正しく白い手袋(軍手か)をはめて手早く完全に直してくれたと書いていました。
 一方、カナダではこの種の修理はなかなか来てくれない、約束の時間に遅れる、あるいはその日には来ないこともあるそうです。
 またカナダの飲食店では、店員は仲間どうしのおしゃべりに夢中で来店者に気がつかない。やっと気がついてもらっても、自分たちの会話が中断されたことへの不満顔で注文を取りに来る(ようなケースが多い)。
 カナダでは良い修理人を見つけ出し知り合いになることが大切。そうすれば迅速丁寧なサービスが受けられるとのことです。
 日本の庭園師のような人たちがカナダにくれば、きっと大繁盛するだろうと述べていました。
 同様なサービスの低いレベルの話しは、英国で、特にパブリックユーティリティ(電気水道ガス電話)の従業員に多いと、深田祐介さん「新西洋事情」(1975年)に書いてありました(古いですが)。あれから、英国もサッチャー政権を経て、多少はサービス改善されたでしょうか。
 
 ボクが数年間生活したスイスでは、少し違いました。電気などの修理人は、朝が早い。午前8時とかに約束すると、なんと10分前に家の前に来て待っていました。ただし修理代はとても高い。一方、自動車の修理は非常にスローで日数がかかり価格はとても高かったことを憶えています。

 別の問題。問題出すほうも、いろいろと工夫していることが分かります。例えば、pre-existing という語には不意をつかれました。pre-existing culture とは?
 「pre」は、「なになに以前」ということだろうと思い、現時点より前の文化と解釈しました。が、実は、現時点(existing)を含むそれ以前、という意味だそうです。辞書の文例で、健康保険に入るときの申告書の表現に、現時点までの健康状態を示す場合などに使われるとありました。つまり、preが付いていなくても、付いていても、同じじゃないですか。 ...厳密には少し違うかな、過去から継続しているかどうかで。でも文化というものは、1秒前に突然形成されるわけではないのでやはり同じでしょう。

雑学ですが、試験問題に使う他人の著作物の文章などについては、事前に作者の了解を求めなくてもよいと著作権法に例外として規定されています。大学によっては問題文の最後に出典作者名を掲載しています。
 
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チョコレートの日

2009-02-13 | もろもろの事
バブルの時代頃からでしょうか。
 2月14日にチョコレートをプレゼント、女性から男性に、することが流行しています。
 聖バレンタインは、ご承知のとおり、キリスト教の聖人です。イタリアの人かな。この宗教では、365日全てに「聖人」が祭られているそうです。
 彼は生前のエピソードから愛のシンボルとされたため、キリスト教国では性別に係りなくプレゼントするイベントの日となっています。
 最近の日本では「逆バレンタイン」がはやり始めたとのこと。
 まあ、多少の景気刺激にはなるので、よろしいです。
 手作りチョコセットなる材料も大はやりです。中学生らしき女生徒が品定めしていました。(写真は別のスナップですが)
 早熟な時代なのか、流行習慣に敏感なのか。

 
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赤坂製麺所

2009-02-12 | 食べること、レストランなど
うどん第3弾。
 うどん屋さんのほとんどは、昼食時間帯だけの営業です。
 せっかく饂飩三昧の旅なので、もう一軒探すことにしました。本屋さんに入ってガイドブックを立ち見。さすがに携帯カメラでの撮影はしません。キーとなる店名と地名、目印を記憶してきました。それだけではお店に申し訳ないので別の月刊誌を一つ購入しましたが。
 さて、この赤坂製麺所は、超マニアックなお店でした。

 まず、場所がとてもわかりにくい。古びた集落の川べりにあるのですが。
 看板などは、ぼろぼろの手作り。
 中途半端な、午後2時半。先着のお客さんは2人だけ。


 このおばちゃんが一人でやっています。メニューは、いわゆる素うどんだけ。これを、温か冷か、汁を入れるか生醤油か、の区別だけでした。種ものは一切なし。
 大変に個性的なおばあちゃんでした。なんでも「歌調子」で返答します。
 ねぎを入れたければ、自分で青ねぎを鋏で切りますが、その方法を指導してくれます。


 うどんは、ややゆるくて、いわゆる讃岐のイメージとは違いました。生醤油で食べたのですが、これは失敗。つゆの方が温かくて今の時期にはよいようです。好みの問題ですが。
 帰宅後、口コミサイトで見てみると、やはり味の点数は低めでしたが。
 価格も1玉200円と、この地方ではやや高め。
 しかし、おばあちゃんのエンターテイメント性は抜群。
 屋内は狭いので外にテーブルが置いてあり、そこで食べていると、窓から話しかけてきて「どこから来たの」「写真撮ってあげよう」「TV何とかで使った王冠(紙製)があるから、かぶりなさい。記念写真に」「ノートに食べたものと来た町を書いておいて、あとで見るのが楽しみだから」などなど。
 帰り際には、窓の中から、手を振ってくれました。
 Very deep!!



※このおばあちゃんの店、新規の設備投資など10年以上はやっていないだろうし、人件費、宣伝費もかからないので利益率は高いはず。(ドアに張ってあった案内ビラ、壁のメニューなどPCでプリントした色刷りだったので、息子か娘さんが時々は手伝っているのだろうが) そして各種ガイド本やテレビに紹介されていてコンスタントに客は来る。悠々自適の趣味的営業でしょう。すばらしく豊かな人生ですね。
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