朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

赤坂製麺所

2009-02-12 | 食べること、レストランなど
うどん第3弾。
 うどん屋さんのほとんどは、昼食時間帯だけの営業です。
 せっかく饂飩三昧の旅なので、もう一軒探すことにしました。本屋さんに入ってガイドブックを立ち見。さすがに携帯カメラでの撮影はしません。キーとなる店名と地名、目印を記憶してきました。それだけではお店に申し訳ないので別の月刊誌を一つ購入しましたが。
 さて、この赤坂製麺所は、超マニアックなお店でした。

 まず、場所がとてもわかりにくい。古びた集落の川べりにあるのですが。
 看板などは、ぼろぼろの手作り。
 中途半端な、午後2時半。先着のお客さんは2人だけ。


 このおばちゃんが一人でやっています。メニューは、いわゆる素うどんだけ。これを、温か冷か、汁を入れるか生醤油か、の区別だけでした。種ものは一切なし。
 大変に個性的なおばあちゃんでした。なんでも「歌調子」で返答します。
 ねぎを入れたければ、自分で青ねぎを鋏で切りますが、その方法を指導してくれます。


 うどんは、ややゆるくて、いわゆる讃岐のイメージとは違いました。生醤油で食べたのですが、これは失敗。つゆの方が温かくて今の時期にはよいようです。好みの問題ですが。
 帰宅後、口コミサイトで見てみると、やはり味の点数は低めでしたが。
 価格も1玉200円と、この地方ではやや高め。
 しかし、おばあちゃんのエンターテイメント性は抜群。
 屋内は狭いので外にテーブルが置いてあり、そこで食べていると、窓から話しかけてきて「どこから来たの」「写真撮ってあげよう」「TV何とかで使った王冠(紙製)があるから、かぶりなさい。記念写真に」「ノートに食べたものと来た町を書いておいて、あとで見るのが楽しみだから」などなど。
 帰り際には、窓の中から、手を振ってくれました。
 Very deep!!



※このおばあちゃんの店、新規の設備投資など10年以上はやっていないだろうし、人件費、宣伝費もかからないので利益率は高いはず。(ドアに張ってあった案内ビラ、壁のメニューなどPCでプリントした色刷りだったので、息子か娘さんが時々は手伝っているのだろうが) そして各種ガイド本やテレビに紹介されていてコンスタントに客は来る。悠々自適の趣味的営業でしょう。すばらしく豊かな人生ですね。
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