朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

「若冲」 澤田瞳子

2015-07-08 | もろもろの事
この作品が直木賞候補作に選ばれたのですぐに買ったのですが、その後、なにかと締切に追われる仕事があったので、読み始めることができませんでした。(もし面白い本だと、仕事を後回しにして夜更かししてしまうので)



いやーこれは面白い小説です。

京都の観光名所でもある錦小路の青物問屋(錦高倉市場)の長男に生まれた伊藤源左衛門(隠居後は茂右衛門)のちの伊藤若冲が主人公です。青物問屋の名前は「枡屋」、家名と併せて通称「枡源」。

「若冲」という名前は相国寺の禅僧・大典顕常から与えられた居士号だそうです。



同世代にはこんな現代でも著名な画人がいます。生まれた年、没年の数字が並べられています。

池大雅、円山応挙、与謝蕪村、谷文晁など。

もちろん小説ですから、創作のエピソードが多く含まれているのでしょうが、実に多彩なストーリーが展開します。推理小説の趣もあります。


(引用:http://www.bunshun.co.jp/award/naoki/index.htm

受賞者の決定は、7月16日(木)の夜です。

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ググったところ、「本の話web」に
 ”若冲、大雅、蕪村、応挙 画師たちの運命が京の都で交錯する……『若冲』 (澤田瞳子 著)”

著者へのインタビューがありました。1ページ目は読んでもいいですが、2ページには「ネタバレ」相当のコメントがあるので、この小説を読み終わってから覗いてください。 

http://hon.bunshun.jp/articles/-/3629

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コメント
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