朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

Leap Second 今日は一年中で「一番長い日」!

2015-07-01 | もろもろの事
7月1日になりました。

なんと、今日は、普通の日よりも「1秒」長いのです。

昔、「The Longest Day」(もっとも長い日)という映画がありました。(第2次世界大戦で米国を中心とした連合軍がナチスドイツ軍と戦うためフランスのノルマンディー海岸への上陸作戦を実行した日)

でも今日7月1日は、ここ数年では最も長いなのです。・・・理由は「うるう秒」(うるう年の2月29日でなくて)。


(引用:NICTうるう秒説明資料

普通の人の生活では「1秒」は無視できるくらいの短い時間です。

しかし現代のコンピュータ・システムで1秒の増減は重大な問題になります。

コンピュータによる株式の超高速取引も先進国では実行されています。

すでにこれまで数年に一回、うるう秒が実施されているので、システム調整の準備は万全であろうとは思います。

もう、ずいぶんの年月がたってしまいましたが、1999年12月31日の23時59分を、インターネット中継接続の日本の中枢となっている交換システムの前で観察したことがあります(責任者でした)。

当時、「Y2K」、すなわち西暦2000年(Year 2000)になると、その瞬間にコンピュータの年月データが、1900年に戻ってしまう可能性があったためです。


(引用:http://ecx.images-amazon.com/images/I/51YAKZD69XL._SY344_BO1,204,203,200_.jpg)

1999年ころにはすでに、広い範囲でコンピュータが使用されていましたが、その一部に組み込まれている古いプログラムには内部メモリーの節約のために西暦年数は下二桁で表現されていました。古いプログラムはその設計資料が残っていず、検査・修正できる人もいなくなりました。

Y2Kで、軍事システムや飛行機のコンピュータ、社会インフラにもし事故がおこると大変なことになります。核ミサイルが自動的に発射されたり、飛行機が墜落、電車の信号が誤動作して衝突する、大停電が発生する、水道が停止する、食品店・スーパーの配送が全面的に止まるなど。

そのため、「どうやってY2Kを生き延びるか」が世界的に話題になりました。結果として、ごく一部で故障が発生したようですが、世界では極めて多数のシステムが動いているので普段でも多少は故障がつきものです。

~~ ~~

日本標準時で、午前9時が経過しました。


(関西テレビ画面)

NICT(日本標準時の実施機関)のデジタル時計の中継がありました。スマホでテレビ画面を撮影したのですが、ボタンをタッチするのが少し遅く、そしてカメラの反応の遅れで、59分60秒の写真は失敗しました。笑


コメント
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