朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

伏見の菜の花と赤煉瓦の酒造り場

2012-04-07 | 京都の文化(春)
松本酒造の赤煉瓦と東高瀬川堤防の菜の花です。



春の伏見、清酒の里の風景。 ここのお酒の銘柄は「桃の滴」と名付けられています。

「我衣に ふしみの桃の 雫せよ」 芭蕉

松本酒造の南東に油懸地蔵さん西岸寺という古寺があり、江戸時代、俳聖・松尾芭蕉が当時の任口上人を訪ねて、この句を詠みました。この町「伏見桃山」の名産であった「桃」の「しずく」に上人の徳を例え、その徳に一滴でも肖りたいと詠じた芭蕉の心が香る句です。

日本酒の消費量が減少しているようです。不景気が長年続いて酒の売り上げも減っており、若者人口も少なくなり、さらにビール、ワイン、焼酎、チューハイ、発泡酒と安価な酒類が広がってます。

香り豊かで多様な味の広がりを誇る日本酒、清酒は、ワインにも劣らないグルメ的性質、マニアック性を有しています。なんとか盛り返してほしいと思います。
コメント (4)
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