朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

パクス婚

2010-02-02 | もろもろの事
フランスの結婚制度には、こんな柔軟な形式があるとの記事を読みました。(「二人の連帯」浅野素女著、アゴラ2010年2月号p.11(日本航空インターナショナル広報誌))
 [記事の画像はクリックで拡大]

 昨年9月にパリに行った時に、小さい子供の数が多いなと感じました

 この記事によると、フランスでは結婚に準じた「パクス婚」(PACS)という制度が登場して10年を経過したとのこと。

 パスク婚では裁判所の書記課に出むいてサインするだけ。男女でも同姓でも結べる「契約」で、破棄するときは一方だけの意思でできる。義務関係も緩やかで、貞操の義務なし、債務も住居費など日常生活費だけに限定されるとのこと。相続は、正規「夫婦」とは異なり、正式な遺言書作成が必要、子供が生まれたときは、「結婚」を届けるか、認知が必要となります。

 「結婚の面倒なところは切り捨てて、日常生活を送る上で便利なところだけを享受できるというのが、パクス婚人気の鍵だ」

 そういえば、十年以上前にスイスのフランス文化圏に暮らしたとき、彼の地の若い人が「結婚すると、共働きの場合、税制上不利だ。事実婚でも不自由はないし、世間的にもそのほうが多い」といっていました。収入面とか、子育てできる自信がつき、子供が生まれれば結婚をするのが、普通だそうでした。

 タイガー・ウッズの場合は、結婚するときに離婚時の財産分与の契約までしていたとの報道がありました。

 ドライで、柔軟性のある「制度」を創設して、社会的環境(いわゆる「世間体」)を思い切って変化させないと、少子化傾向の転換ができないかもしれません。・・それと多様で多くの移民の受け入れ制度の整備とを。

 日本の人口減少も悪いことではない、やや少な目の人数で豊かで安全な普通の国になればよいと思ってきました。例えば、スイスやスウェーデン、デンマークのように。
 しかし、実際に人口減少に直面すると、経済規模が縮小し、若い人の職場が急激に少なくなるなど、移行期に深刻な問題が発生します。これをなんとか解決しなくては。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする