朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

美山 4

2010-02-11 | 京都の文化(冬)
2000年に屋号「伊助」という200年の歴史ある農家が火災にて焼失しました。



 この農家です。
 住民、行政、来訪者の支援により、翌々年に原型に復元されました。また最近では、かやぶき技術を持つ若い棟梁も誕生して全国のかやぶき屋根の葺き替えに活躍しているとのことです。

 現在、この建物は「美山民俗資料館」になっていて、入場料300円で見学することができます。



 玄関の障子の引き戸を開けると、土間があり「おくどさん」がどんとありました。



 靴を抜いで、囲炉裏のある板間に上ります。そこには当番のおばちゃんが座っていて、薬草茶をふるまってくれます。後ろのストーブでは、笹の葉を切って乾かしているので、良い香りが漂っていました。


 奥には、牛小屋(部屋)が直結しています。当時、牛は耕作農機具としての働きや、子を産めば現金収入にもなるので、とても大切にされていました。



 これは、五右衛門風呂よりも古い構造の「釜風呂」です。火が燃える釜が小さいです。金属が貴重で高価だったためでしょう。その分、沸かすのに時間がかかったでしょう。



 屋根の外側はこんなに厚みがあり、何回か葺き替えたためかいろの違う層が重なっています。もしかすると、使用している材料が違うのかもしれません。

 資料館の二階に上ると、わらぶき屋根裏の構造と材料をよく見ることができます。 



 これが「かや」です。
 萱の材料を仕入れるため、この集落の外側を流れる河原にカヤバが保持されていました。



以前は、観光地にいった時、この種の博物館は有料の場合パスしていたのですが、施設の維持管理には費用が必要なので、最近は時間があればなるだけ寄付のつもりで入場するようにしています。

 カメラをぶら下げて、歩いているお客さんは相当数いましたが、「資料館」に入ってきた人は少ない。もっと地元を支援してあげましょう、都会の人たち。特に中高年者。

 地元の売店や産物や飲食も、多少の寄与ではありますが、できるだけ購入しています。


 
コメント
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