朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

節分、おばけ

2010-02-09 | 京都の文化(冬)
京都の花街で伝統のお遊びの一つに、節分の「おばけ」があります。

 本来は、花街の芸妓さんたちが普段の豪勢な着物や帯、鬘を脱ぎ捨てて、変装してお客さんを楽しませる習慣がありました。
 一時はすたれていたようですが、伝統の復活というわけで花街のプロだけではなく、数年前から一般の人にも呼びかけて参加型のイベントに育ちつつあります。京都の学生さんもグループを作って三条商店街を練り歩くとのこと。島原花街の別グループは嵐電の臨時車両に乗り込んでお披露目したりしています。

 舞妓さん、芸妓さん、着物レンタル着付けが、京都観光の一つの目玉になっていることから、きっと来年、再来年はもっと活発になることでしょう。



2月2日節分前夜には、東京から友人数人が来訪してくれました。
 木屋町の極小割烹で、楽しく旧交を温めました。

 その後、鴨川沿いのワインバーでディジェスティフを頂いたのですが、先斗町を歩いてみたいという話しになりました。で、その街の中ごろ、ちょいと路~地にある某そば屋に入りました。



この写真が店内です。テレビがつけてあり、節分に舞妓さんが豆まきという映像が流れていました。

 しばらくすると、入り口から、着物姿の女性3名が入ってきて隣のテーブルに座りました。



 雰囲気からして、芸妓さんと三味線の地方さんでしょうか。矢絣(やがすり)に袴姿、大正昭和初期の若い女性の服装です。「おばけ」座敷がお開きになって、蕎麦を食べにきたのでしょう。

 友人がころあいを見て一献いかがですかと言ったところ、「へえ~おおきに」と、受けてくれました。さすがに先斗町。 ~~ たのしい節分となりました。

コメント (2)
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