とうとうサッカー・ワールドカップが終わってしまった。決勝トーナメントから俄然面白くなり、殆どの試合を追っかけてみたので、時差ボケが治ったと思ったら別の寝不足ボケの襲われた。夜中の1時と早朝5時からの中継を見たので昼夜逆転の毎日となった。
頭がぼんやりしてしまって、北スペインの旅行記に手をつけられないままである。おまたせして(誰もそんなに待ってはいないか)申し訳ない。気力が充実してきたら必ず報告いたします。
手元にある、友人から頂いた河上英夫「生きる目的」幻冬舎ルネッサンス刊、息子から勧められた和田竜「村上海賊の娘 上下」などを読み始めたが、少し根気が続かず途中で一服。読書にも体力、気力は必要であると認識。
それでも旅行中に半分ほど読んだ、佐伯泰英「古着屋総兵衛影始末」全11巻を読了し、池井戸潤「かばん屋の相続」(短篇集)、百田尚樹「影法師」(これは面白かった)などを読み終え、続いて高田郁・みをつくし料理帖シリーズ「八朔の雪」「花散らしの雨」ハルキ文庫 にとりかかった。
これがまた面白い。江戸時代の女料理人が、逆境の中、居酒屋に勤めながら料理に工夫を重ねてゆく中に、いろいろ人情が絡んでくるという趣向である。決して贅沢な材料を使うのではなく、季節のものや、出汁がらなどを使い、一般庶民に美味しく食べさせようと苦労する。其のレシピが巻末に付いている。今のところ身近な料理が題材なので私にも想像がつくのが嬉しい。著者はおそらくは女性であろうが、きめ細かい状況描写、心理描写がホロッとさせる。このシリーズはまだ沢山残っているので楽しみである。
昼夜逆転の早朝、洗面の窓から外を見たらキジバトを2羽見かけた。
軒先の 2羽のキジバト せわしなく