今年も師走になった。
こどもがいない我が家にもクリスマスデコレーションをした。発光ダイオードの
飾りがあるツリーや、カナダのＸマスショップで買ってきたジオラマ、サンタさ
んの人形などを飾り付ける。
点灯すると気分が盛り上がる。なんとなくホンワカする。
町にはこの時期、イルミネーションが灯る。子供の頃はプレゼントを期待し、無邪
気に胸をときめかせた。少し大人に近づいた頃、「キリスト教徒でもないのに、
何を浮かれているのだ」と反発をしたこともある。その頃は三角帽を被った酔っ
ぱらいがケーキを片手にキャバレーにたむろする、というのが暮れの風物詩だっ
た。私の親父もその例に洩れなかった（その崩れたケーキも魅力だったが）。
宗教色がほとんどないのにこんなにイベントとして盛り上がる国は他にあるのだ
ろうか。イスラム、ヒンズー、仏教、などの国ではどうなっているのだろう。
しかしやはりイルミネーションは胸がときめく。神戸も丸の内も名古屋駅も見た
のだが、楽しい。なんとなく光に集まるところを見ると我々は昆虫の仲間か？
ほとんど宗教、教会に関係なくこのイベントが続いているのは、美しい物、楽し
いことなど、を続けようというＤＮＡが我々人類の中にあるのではないか。
ささやかなイルミネーション？だが我が家のクリスマス飾りもなにか潤いを感じ
る。しばらくは無邪気に楽しもう。